歌い手：仁徳天皇
出　典：皇后の嫉妬におびえて田舎に帰ってしまった愛人を追いかけていく仁徳天皇
章立て：14.仁徳天皇

皇后・石之日売命（いわのひめのみこと＝イワノ）の嫉妬の逆鱗に触れ、それを恐れた愛妃・黒日売（くろひめ＝クロヒメ）に故郷・吉備国（現 岡山県）に帰られてしまった仁徳天皇。淡路島に行くフリをするなどアリバイ作りを着々と進めながら、とうとう吉備まで来てしまいました。

吉備でクロヒメと念願の対面を果たした仁徳天皇が詠んだ歌です。

素朴ながら、開放感に満ち溢れた、山谷の清涼とした空気を感じさせる歌です。イワノ様の呪縛から解き放たれたことも大きかったでしょうか。

こうした二人は心ゆくまでイチャイチャしつつ、チョメチョメしつつ、逢瀬を楽しみました。

しかし楽しい時間はいつまでも続かず、仁徳天皇、吉備にずっといるわけにもいかないので、帰京することになります。

そうして、愛する二人は別れの時を迎えます。

※下記は、現代語譯　古事記　稗田の阿禮、太の安萬侶　武田祐吉訳による現代語訳。上のぶっちゃけ訳とも見比べてください。


・【古事記の傾向と対策】古事記に収録されている歌113首の索引、リンク集

【関連キャラ】
・仁徳天皇 - 古事記中盤の主役はやはり女好きの御仁
・クロヒメ - 皇后が怖くて実家に帰った仁徳天皇の妃

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