葛野の方を見ると、ホントたくさん、
家々が見渡せる、豊かな国だな~
(さすがオレの国~、オレ様エライ~)
家々が見渡せる、豊かな国だな~
(さすがオレの国~、オレ様エライ~)
歌い手:応神天皇
出 典:自分の子の中で、兄を疎んじ、弟を愛でる応神天皇 理想の女をゲットして有頂天
章立て:13.応神天皇

これ以前にも応神天皇編では歌が掲載されていますが、一つは、反逆者・忍熊王(おしくまのみこ)のもの、一つは、母・神功皇后のもの、もう一つは、功臣・建内宿禰のものです。この歌から、ようやく応神天皇が成人した、ということでしょうか。
若々しさ、前向きさの伝わってくる歌です。希望に満ち溢れ、親政開始直後のような意欲にも溢れています。おそらくはホントにそうした時期だったのでしょう。この後、嫁取りの話になります。
※下記は、現代語譯 古事記 稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳による現代語訳。上のぶっちゃけ訳とも見比べてください。
葉の茂つた葛野を見れば、
幾千も富み榮えた家居が見える、
國の中での良い處が見える。
幾千も富み榮えた家居が見える、
國の中での良い處が見える。
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