娘さんに直にお逢いしたいと思って、
裂けた大きな目をしているんだよ。

歌い手:大久米命(おおくめのみこと)
出 典:中央進出の神武天皇が改めて嫁取り、絶世の美女の出生譚はまさかのスカトロ?
章立て:8.神武天皇

大久米命(おおくめのみこと)縦480px神武天皇の意向を受けて、側近・大久米命が比売多多良伊須須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ=イスケヨリ)に神武天皇の嫁になるかどうか伺った際、イスケヨリが逆に大久米命の目が気になり、聞いてきた歌に対する返答の歌。

これにもやはり目に入墨説と入墨のような目説があります。今から見れば、何てことない大久米命とイスケヨリのやり取り、否、イスケヨリが神武皇后になるかどうかの時に、あまりふさわしくないともいえるやり取りのように感じられますが、何か深~い意味があったのでしょうか。

大久米命のこの歌を聞き、イスケヨリは決断し、神武の妻になりました。

※下記は、現代語譯 古事記 稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳による現代語訳。上のぶっちゃけ訳とも見比べてください。

お孃さんにすぐに逢おうと思つて
目に黥をしております。

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