もくもく雲が立ってるな~
ここは出雲のオレんち。
妻と一緒に暮らすオレんち作る。
立派な家だぜ~

歌い手:建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと=スサノヲ)
出 典:日本史上初の和歌はスサノヲ 新妻と新居を活写! オオクニヌシにつながる系譜
章立て:3.アマテラスとスサノヲ

建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと=スサノヲ)縦480pxスサノヲがヤマタノオロチを退治して、新妻・櫛名田比売(くしなだひめ=クシナダ)をゲット、出雲で新居を探していた時に詠んだ歌で、日本で初めての歌(和歌の始まり)となりました。

クシナダちゃんは大和撫子(やまとなでしこ)の語源とされ、絶世の美女だったのでしょう。また、新居を探している最中、スサノヲは「うーん、清々しい」とつぶやき、そこが須賀という地名になるなど、出雲での新生活に期待を膨らませているところです。

日本初の和歌は、そんなスサノヲの気持ちがこもった、シンプルながら力強さ、自己主張を感じさせる、スサノヲのドヤ顔が目に浮かぶような一首になっています。

【一言切り取り】
スサノヲ「新居と新妻、ドヤ?」

※下記は、現代語譯 古事記 稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳による現代語訳。上のぶっちゃけ訳とも見比べてください。

雲の叢り起つ出雲の國の宮殿。
妻と住むために宮殿をつくるのだ。
その宮殿よ。

【古事記の傾向と対策】古事記に収録されている歌113首の索引、リンク集

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【古事記・四コマ劇場】
スサノヲ君の冒険:8.幸福編(3)日本初のドヤ顔を披露する

【関連キャラ】
スサノヲ - 荒ぶる神からちょいワル親父への転身
クシナダ - 元祖やまとなでしこのほっこり娘
ヤマタノオロチ - 思わず泥酔して不覚を取った神 

【古事記の神・人辞典】
スサノヲ

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