11.ヤマトタケル
11-4.東国平定
倭建命(やまとたけるのみこと=ヤマトタケル)が熊襲健(くまそたける)や出雲健(いずもたける)、その他もろもろを無事平定して帰って来て報告を聞いた景行天皇。
景行天皇「……(ちっ、熊襲健しくじりやがって。しかも出雲健までもだと~、ヤマトタケル、パネェ~)……ああ、そういや東にも従わねえ野郎どもがいるわ。殺っちゃってきてくれる?」
こうして、ヤマトタケルは今度は東の平定に向かわされました。まず伊勢の神宮にお参りして、そこに仕えている叔母の倭比売命(やまとひめのみこと=ヤマトヒメ)に会いました。
ヤマトタケル「叔母ちゃーん、親父はオレに早く死んでもらいたいのかな~、熊襲健や出雲健を平定して戻ったら、すぐに東の平定に行かされてさ~」
ヤマトヒメ「……(景行天皇の御心、さすがに分かっているのねっ)……この袋を差し上げましょう。もし危ないことがあったら、この袋の口を開けなさい。それと、これっ、餞別ね」
と言って、袋のほかに、神宝の草薙の剣を授けました。
父に疎まれ、殺されそうと嘆くヤマトタケルですが、気を取り直して、新しい女ゲットのお話。切り替え、はやっ。
尾張国の美夜受比売(みやずひめ=ミヤズヒメ)を娶ろうと思い、彼女の家に行きました。ただ、やっぱ東征が終わってからにしよう、と思い直し、オワズケ。そのまま東に向かいました。
服従しない人々を平定しつつ、相模国(現 神奈川県)まで進むと、相模国造(さがみのくにのみやつこ)がヘラヘラと曰く。
相模国造「この野の中に大きな沼があって、その沼の中に強い神が住んでますぜっ、へっへっへっ」
これを聞いたヤマトタケルはその神を見に行こうとし、その野に分け入ると、相模国造は突然火をかけました。「ああ、騙されちった」と悟ったヤマトタケル。叔母の言葉を思い出し、叔母からもらった袋の口を開けてみると、火打石が入っていました。
そこで、まず草薙の剣で回りの草を薙ぎ払い、その薙ぎ払った草に火打石で火をつけると、相模国造が放った炎は退いていきました。その野から逃れたヤマトタケルは、相模国造やその一党にきっちり復讐、ぶっ殺しちゃいました。
それらの死体に火をつけて焼いてしまったので、その地が焼津と呼ばれ、現在の静岡県焼津市となっています。
※画像は、「倭比売命」Google画像検索結果のキャプチャー。
【関連記事】
・【古事記を彩る姫たち】ミヤズ - 初夜に生理も意に介さず合体 草薙の剣を預かる姫
・【古事記を彩る姫たち】オトタチバナ - ヤマトタケルの愛をもらい、夫を支えた賢妻
・草薙神社 - 景行天皇が日本武尊を奉斎し、草薙の剣を一旦は奉納した、火難伝承地の一つ
・酒折宮 - 記紀に記された甲斐国酒折宮、文人・皇族が参拝した連歌発祥の地
・富塚八幡宮 - 頼義・義家が相模国造の二世孫の神託、冨塚の古墳と戸塚の発祥地
【関連キャラ】
・ヤマトタケル - はっちゃけ皇子の英雄譚、最期は?
・ミヤズ - 「生理だけど、何か?」の奔放な姫
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
・相模国造 - ヤマトタケルを騙し討ち、でも返り討ち
【古事記の神・人辞典】
・景行天皇
・ヤマトタケル
・ヤマトヒメ
・ミヤズ
・オトタチバナ
・相模国造
11-4.東国平定
倭建命(やまとたけるのみこと=ヤマトタケル)が熊襲健(くまそたける)や出雲健(いずもたける)、その他もろもろを無事平定して帰って来て報告を聞いた景行天皇。
景行天皇「……(ちっ、熊襲健しくじりやがって。しかも出雲健までもだと~、ヤマトタケル、パネェ~)……ああ、そういや東にも従わねえ野郎どもがいるわ。殺っちゃってきてくれる?」
こうして、ヤマトタケルは今度は東の平定に向かわされました。まず伊勢の神宮にお参りして、そこに仕えている叔母の倭比売命(やまとひめのみこと=ヤマトヒメ)に会いました。
ヤマトタケル「叔母ちゃーん、親父はオレに早く死んでもらいたいのかな~、熊襲健や出雲健を平定して戻ったら、すぐに東の平定に行かされてさ~」
ヤマトヒメ「……(景行天皇の御心、さすがに分かっているのねっ)……この袋を差し上げましょう。もし危ないことがあったら、この袋の口を開けなさい。それと、これっ、餞別ね」
と言って、袋のほかに、神宝の草薙の剣を授けました。
父に疎まれ、殺されそうと嘆くヤマトタケルですが、気を取り直して、新しい女ゲットのお話。切り替え、はやっ。
尾張国の美夜受比売(みやずひめ=ミヤズヒメ)を娶ろうと思い、彼女の家に行きました。ただ、やっぱ東征が終わってからにしよう、と思い直し、オワズケ。そのまま東に向かいました。
服従しない人々を平定しつつ、相模国(現 神奈川県)まで進むと、相模国造(さがみのくにのみやつこ)がヘラヘラと曰く。
相模国造「この野の中に大きな沼があって、その沼の中に強い神が住んでますぜっ、へっへっへっ」
これを聞いたヤマトタケルはその神を見に行こうとし、その野に分け入ると、相模国造は突然火をかけました。「ああ、騙されちった」と悟ったヤマトタケル。叔母の言葉を思い出し、叔母からもらった袋の口を開けてみると、火打石が入っていました。
そこで、まず草薙の剣で回りの草を薙ぎ払い、その薙ぎ払った草に火打石で火をつけると、相模国造が放った炎は退いていきました。その野から逃れたヤマトタケルは、相模国造やその一党にきっちり復讐、ぶっ殺しちゃいました。
それらの死体に火をつけて焼いてしまったので、その地が焼津と呼ばれ、現在の静岡県焼津市となっています。
※画像は、「倭比売命」Google画像検索結果のキャプチャー。
【関連記事】
・【古事記を彩る姫たち】ミヤズ - 初夜に生理も意に介さず合体 草薙の剣を預かる姫
・【古事記を彩る姫たち】オトタチバナ - ヤマトタケルの愛をもらい、夫を支えた賢妻
・草薙神社 - 景行天皇が日本武尊を奉斎し、草薙の剣を一旦は奉納した、火難伝承地の一つ
・酒折宮 - 記紀に記された甲斐国酒折宮、文人・皇族が参拝した連歌発祥の地
・富塚八幡宮 - 頼義・義家が相模国造の二世孫の神託、冨塚の古墳と戸塚の発祥地
【関連キャラ】
・ヤマトタケル - はっちゃけ皇子の英雄譚、最期は?
・ミヤズ - 「生理だけど、何か?」の奔放な姫
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
・相模国造 - ヤマトタケルを騙し討ち、でも返り討ち
【古事記の神・人辞典】
・景行天皇
・ヤマトタケル
・ヤマトヒメ
・ミヤズ
・オトタチバナ
・相模国造
コメント