五瀬命7.海幸彦と山幸彦
7-5.神武天皇の登場


海幸彦と山幸彦の伝説の終わりに。古事記にもある系譜をまとめておきます。

火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))と豊玉比売(とよたまひめ=トヨタマ)の子・天津日高日子波限建鵜草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと=ウガヤフキアエズ)は成長して、養育してくれたトヨタマの妹・玉依姫(たまよりびめ=タマヨリ)と結婚します。叔母との結婚。

そうして下記の四柱の神を生みます。

・五瀬命(いつせ)
・稲飯命(いなひ)
・御毛沼命(みけぬ)
・若御毛沼命(わかみけぬ)

このうち、稲飯命は母と祖母の故郷である産みの国へ行きます。御毛沼命は海は海でも海を渡って、外国へ行ってしまいました。一説には常世の国に去って行ったと言います。

若御毛沼命が後に神倭伊波礼琵古命(かむやまといはれびこ)となり、後世、神武天皇と呼ばれる、初代天皇となります。

神武天皇にとって、祖父は山幸彦、曽祖父はニニギ、高祖父の母がアマテラス、その父がイザナギということでしょうか。

1.伊邪那岐神(いざなぎのかみ=イザナギ)…日本を作り、アマテラスを生み
伊邪那岐神(いざなぎのかみ=イザナギ)縦480px

2.天照大御神(あまてらすおほみかみ=アマテラス)…言わずと知れた天の姉御
天照大御神(あまてらすおほみかみ=アマテラス)縦480px

3.天忍穂耳命(あめのおしほみみ=アメノオシホミミ)…どうしても降臨したくなかった息子
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみ=アメノオシホミミ)縦480px

4.邇邇芸命(ににぎのみこと=ニニギ)…父に代わって降臨、妻の不倫疑う
邇邇芸命(ににぎのみこと=ニニギ)縦480px

5.火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))…竜宮城に行きました
火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))縦480px

6.鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズ)…ワニ(トヨタマ)から生まれた子

7.若御毛沼命=神倭伊波礼琵古命=神武天皇…初代天皇
神武天皇縦480px

ドンだけ個性豊かな家系だ?

神武天皇の登場で、古事記も上巻(かみつまき)が終了し、神々の時代が終焉。いよいよ人の世、中巻(なかつまき)に突入していきます。とはいっても、中巻もまだまだ伝説に満ち溢れてはいますが。

※画像は、「五瀬命」Google画像検索結果のキャプチャー。

【関連キャラ】
神武天皇 - 初代は血筋が良い、おっとり貴公子?

【古事記の神・人辞典】
イザナギ
アマテラス
トヨタマ
タマヨリ
ウガヤフキアエズ

イツセ
イナヒ
ミケヌ
神武天皇

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