7.海幸彦と山幸彦
7-2.竜宮城に来た山幸彦
火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))が、塩椎神(しおつちのかみ)が作ってくれた竹の船に乗って揺られていると、塩椎神が言っていた通りに道があって、宮殿がありました。
山幸彦はまたまた塩椎神が言っていた通りに門の近くの井戸にある神聖な桂の木に登り、そこに座っていました。
すると、綿津見神(わたつみのかみ=ワタツミ)の娘、豊玉比売(とよたまひめ=トヨタマ)の侍女が、井戸に水を汲みに来ました。井戸の水面に人影が写っていたので、侍女は不思議に思って振り返ってみると、そこにはみめ麗しい美少年がいました。
今なら美少年とは言え、見慣れない人が木の上から自分を覗いていれば、「きゃー、何者っ」となったところでしょうが、この侍女は「あら、不思議なことがあるものね」と軽く受け止めていたところ、その美少年が話しかけてきました。曰く「娘さん、水をください」。
その侍女は水を汲んで瓶に入れ、その美少年に渡しました。しかしその美少年は水を飲まずに、首飾りの玉を取って口に含むと、その瓶の中に吐き出しました。神様だからできることです、よい子はマネしちゃだめですよ。
その玉が瓶に引っ付いて取れなくなってしまったので、やむなく侍女はそのまま瓶を持って帰り、宮殿の中にいたトヨタマに瓶を渡しました。玉がくっついていることを不思議に思ったトヨタマが曰く「誰か門の外に人がいるの?」
侍女「チョーかっこいい方がおりました。みめ麗しく、素敵な方です。しかもむちゃくちゃ貴そうで、ワタツミ様より貴いかも」
トヨタマ、ソッコー外に見にいく。そして山幸彦見るなりズキューン、ホーリンラブ、一目惚れ。早速、父・ワタツミに報告。
トヨタマ「お父様、門の外に超イケメンがいるんですけど~」
ワタツミ「おおっ、その方はアマテラス様のご子孫で、虚空津日高(そらつひこ=山幸彦の別名)様に違いない」
そう言うとワタツミは、山幸彦を宮殿に招き入れ、アシカの皮で作った敷物を何枚も重ねて、また絹の敷物も何枚も重ねた上に、山幸彦を座らせました。そして、たくさんの貢物をし、ご馳走を振る舞い、至れり尽くせり。当然、トヨタマもノリノリ、山幸彦とトヨタマが結婚~
こうして山幸彦はそれから3年、トヨタマとチョメチョメしつつ、海底の国に住みましたとさ。
ところで、山幸彦の接待で、「アシカの皮」というのが出てきますが、「当時の日本にアシカがいたの?」というのは当然の疑問。実はいたのです。
その名もニホンアシカ。
戦後から1970年代にかけて絶滅の一途をたどっていき、今では絶滅危惧種(ほぼ絶滅)のようです。戦後は特に例の竹島で多く観測されたとのこと。
※画像は、「二ホンアシカ」Google画像検索結果のキャプチャー。
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【関連キャラ】
・山幸彦 - 神武の祖父は竜宮城に行く、浦島太郎?
・トヨタマ - 竜宮城の姫、神武の祖母はワニだった
・ワタツミ - 竜宮城の王で山幸彦のドラえもん的存在
・オオワタツミ - 神産みで生まれた、ワタツミと同体とされる神
7-2.竜宮城に来た山幸彦
火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))が、塩椎神(しおつちのかみ)が作ってくれた竹の船に乗って揺られていると、塩椎神が言っていた通りに道があって、宮殿がありました。
山幸彦はまたまた塩椎神が言っていた通りに門の近くの井戸にある神聖な桂の木に登り、そこに座っていました。
すると、綿津見神(わたつみのかみ=ワタツミ)の娘、豊玉比売(とよたまひめ=トヨタマ)の侍女が、井戸に水を汲みに来ました。井戸の水面に人影が写っていたので、侍女は不思議に思って振り返ってみると、そこにはみめ麗しい美少年がいました。
今なら美少年とは言え、見慣れない人が木の上から自分を覗いていれば、「きゃー、何者っ」となったところでしょうが、この侍女は「あら、不思議なことがあるものね」と軽く受け止めていたところ、その美少年が話しかけてきました。曰く「娘さん、水をください」。
その侍女は水を汲んで瓶に入れ、その美少年に渡しました。しかしその美少年は水を飲まずに、首飾りの玉を取って口に含むと、その瓶の中に吐き出しました。神様だからできることです、よい子はマネしちゃだめですよ。
その玉が瓶に引っ付いて取れなくなってしまったので、やむなく侍女はそのまま瓶を持って帰り、宮殿の中にいたトヨタマに瓶を渡しました。玉がくっついていることを不思議に思ったトヨタマが曰く「誰か門の外に人がいるの?」
侍女「チョーかっこいい方がおりました。みめ麗しく、素敵な方です。しかもむちゃくちゃ貴そうで、ワタツミ様より貴いかも」
トヨタマ、ソッコー外に見にいく。そして山幸彦見るなりズキューン、ホーリンラブ、一目惚れ。早速、父・ワタツミに報告。
トヨタマ「お父様、門の外に超イケメンがいるんですけど~」
ワタツミ「おおっ、その方はアマテラス様のご子孫で、虚空津日高(そらつひこ=山幸彦の別名)様に違いない」
そう言うとワタツミは、山幸彦を宮殿に招き入れ、アシカの皮で作った敷物を何枚も重ねて、また絹の敷物も何枚も重ねた上に、山幸彦を座らせました。そして、たくさんの貢物をし、ご馳走を振る舞い、至れり尽くせり。当然、トヨタマもノリノリ、山幸彦とトヨタマが結婚~
こうして山幸彦はそれから3年、トヨタマとチョメチョメしつつ、海底の国に住みましたとさ。
ところで、山幸彦の接待で、「アシカの皮」というのが出てきますが、「当時の日本にアシカがいたの?」というのは当然の疑問。実はいたのです。
その名もニホンアシカ。
戦後から1970年代にかけて絶滅の一途をたどっていき、今では絶滅危惧種(ほぼ絶滅)のようです。戦後は特に例の竹島で多く観測されたとのこと。
※画像は、「二ホンアシカ」Google画像検索結果のキャプチャー。
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・山幸彦 - 神武の祖父は竜宮城に行く、浦島太郎?
・トヨタマ - 竜宮城の姫、神武の祖母はワニだった
・ワタツミ - 竜宮城の王で山幸彦のドラえもん的存在
【古事記の神・人辞典】
・山幸彦
・トヨタマ・オオワタツミ - 神産みで生まれた、ワタツミと同体とされる神
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