
4-7.オオクニヌシの子だくさん
あまりにも奔放に現地妻を作りまくる大国主命(おおくにぬしのかみ=オオクニヌシ)に対して、焼きもちを焼く妻・須勢理毘売命(すせりびめ)。オオクニヌシは「オマエが一番だよ」と妻にフォローしますが。。
とは言っても古事記にはさらに複数のオオクニヌシの妻やその子が記載されています。

また、神屋盾比売命(かむやたてひめのみこと=カムヤタテヒメ) との間には、オオクニヌシの長男として国譲りで登場する、事代主神(ことしろぬしのかみ=コトシロヌシ)が生まれます。
さらに、鳥取神(ととりのかみ=トトリノカミ)とも結婚して、子をなしています。
先に紹介した沼河比売(ぬなかわひめ=ヌナカワ)との結婚と、その子・建御名方神(たけみなかたのかみ)とともに、こうしてオオクニヌシの180柱とも呼ばれる子だくさん家系が出来上がっていくのです。
ヌナカワもそうですが、このあまたの現地妻、多くの子供たちはもちろん、出雲の王から出発したオオクニヌシの領土拡張を象徴しているのでしょう。
次の国造りも、その次の国譲りも、結局は出雲に限らない、葦原の水穂の国(あしはらのみずほのくに=日本の国)の話になっていくことにも符合しているようです。
また、現代ではオオクニヌシを祀っている出雲大社は、縁結びの神様としても有名です。これだけ精力的に恋愛・現地妻作り・子作りに励めば、最強の恋愛神と言えるでしょう。
※画像は、「神屋盾比売命」Google画像検索結果のキャプチャー。
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【関連キャラ】
・オオクニヌシ - 国つ神のドンは破天荒な女好き
・ヌナカワ - 臨場感ありすぎる恋愛劇のヒロイン
【古事記の神・人辞典】
・オオクニヌシ
・タキリビメ
・アヂスキタカヒコネ
・シタテル
・カムヤタテヒメ
・コトシロヌシ
・トトリノヒメ
・トリナルミノカミ - 十七世神
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