
3-3.大気都比売命
さて、元凶のスサノヲ君。罰金ならず、罰物を科せられた上、髭と手足の爪を切って高天原から追放されてしまいました。
追放されたスサノヲは、その途中、大気都比売命(おおけつひめのみこと=オオゲツヒメ)という女神に食べ物を求めました。
これを受けて、オオゲツヒメは鼻、口、尻から食材を取り出して、おいしく調理して、スサノヲに供しようとしましたが、その現場を盗み見たスサノヲは何かバッチイものを出されたと怒り、オオゲツヒメを殺してしまいました。
まあ、ケツから出されちゃー、しょうがない気もしないでもないが。

そこで神皇産霊神(かみむすびのかみ=カミムスヒノカミ)はこの植物を取って、種としました。これが五穀の起源と呼ばれるものです。
まあ、オオゲツヒメはどこから食材出しているのか、いきなりキレて殺してしまうスサノヲ、オオゲツヒメの死体からあふれる五穀(またもや女陰)、ツッコミ所はやはり満載ですが、何か深イイ意味があるのでしょうね、大事な大事な五穀の起源ですし。
※画像は、「大気都比売命」Google画像検索結果のキャプチャー。
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・カミムスヒノカミ
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