ヤマタノオロチ、古事記を看破す日本最古の歴史書とされる古事記。それだけで難解そ~と思われるかもしれませんが、読んでみるとビックリ。

歴史書ではあるかもしれませんが、歌が多く収録されており、オペラやミュージカルのよう。しかもその歌が現代人でも理解できる感覚のもので、時にはチョー過激なものまで。

難しい古代政治のことが書かれている、わけではありません。神々やそれに連なる天皇、その周辺の愛憎劇がメインです。

神聖にして不可侵のようなイメージがあるかもしれませんが、内容自体は正直、ユーモラスで、エロティックで、スキャンダラス。

古代日本、ここまではっちゃけていたのか! というものを「ぶっちゃけ」てみたいと思っています。

本サイトでは、そんな古事記をぶっちゃけ、分かりやすく、親しみやすく、馴染みやすく紹介していきたいと思います。

では、日本が世界に誇る、古代ラブロマンス・オペラのはじまり、はじまり。

【目次】

上巻(かみつまき)

1.天地開闢
1-1.「造化三神」「神世七代」イザナギとイザナミ

2.イザナギとイザナミ
2-1.子作りが最初うまくいかなかったワケとは?
2-2.国産み、島産み 日本の誕生は淡路島から
2-3.神産み、女神のそんなもんから生まれなくても
2-4.黄泉の国での運命の再会も、ソッコー離婚!
2-5.バツイチ男、アマテラス、スサノヲ キター!

3.アマテラスとスサノヲ
3-1.スサノヲ暴れる 父は勘当告げ、姉は臨戦態勢
3-2.姉が引き籠り、なぜかストリップショーで解決
3-3.追放されるスサノヲ、料理提供の女神を惨殺
3-4.スサノヲ活躍 ヤマタノオロチ退治で美女GET
3-5.日本初の和歌はスサノヲ 新妻と新居を活写

4.オオクニヌシ
4-1.因幡の白兎 日本初の医療行為と縁結び
4-2.殺される弟、パネェ兄ちゃんたちのいびり
4-3.対決!スサノヲ VS オオクニヌシ
4-4.兄ちゃんたちに復讐、美女に囲まれウハウハ
4-5.「イイ女がいる? どこでも行くよーん」
4-6.現地妻作りすぎて、嫁に絡まれも切り抜ける
4-7.実に全国180柱、古代日本最強の子だくさん
4-8.国譲りの前の国造り、スクナビコナと協力して
4-9.国造りに関わっていた神々? 増産、交流

5.葦原中国平定
5-1.アマテラス「あたしの息子の国にすっから」
5-2.夫を暗殺されたオオクニヌシ娘の悲嘆
5-3.最終兵器・改“タケミカヅチ”、敵軍を撃破
5-4.オオクニヌシ、国譲りして、出雲大社に隠居へ

6.ニニギ
6-1.降臨拒否る息子に「じゃあ、孫にすっか」
6-2.孫かわいさにものすごい陣容用意して
6-3.天孫降臨、ニニギ日向の高千穂に立つ!
6-4.日本史上初の国際結婚? いきなり未亡人だが
6-5.ニニギの嫁取り いきなり妻のお腹の子を疑う

7.海幸彦と山幸彦
7-1.浦島太郎の原型 - 隼人にいじめられるヤマト?
7-2.竜宮城で結婚! 目的忘れて幸福むさぼる男
7-3.竜宮城の王にもらったひみつ道具で、兄を屈服
7-4.竜宮城の嫁が陸に上がって出産、その時夫は?
7-5.神武天皇に連なる系譜、個性豊かな家系とは?

中巻(なかつまき)

8.神武天皇
8-1.「そうだ、東に行こう」から始まった東遷
8-2.神経ガス喰らって危機一髪、フシギ剣で助かる
8-3.便利な道案内・八咫烏、熊野から大和に進出
8-4.敵を歓待して騙し討ち、実兄の仇討果たす
8-5.改めて嫁取り、絶世の美女の出生譚はスカトロ
8-6.実子に後妻寝取られ反逆される故・神武天皇

9.崇神天皇
9-1.オオモノヌシに祟られて慌てて急いで慰霊
9-2.またまた美女に狙いつけて、寝とって孕ませて
9-3.四道将軍派遣して反乱発覚「伯父さん、おね」

10.垂仁天皇
10-1.義兄に皇后を寝取られ、反逆されて遺児残る
10-2.しゃべらない皇子に四苦八苦、イミフの説話
10-3.4人姉妹まとめて嫁取り「ブサイクいらん」
10-4.常世の国にフシギの実を求めさせたけど

11.ヤマトタケル
11-1.兄を呼んできてと言われ、「殺しちゃった」
11-2.日本史上初の男の娘で熊襲を暗殺熊襲
11-3.熊襲征伐の帰り、ついでに出雲でも騙し討ち
11-4.父に疎まれ東国へ、相模で危機一髪
11-5.妻の一人を犠牲に「ああ、わが妻よ」
11-6.待たされた二人の初夜には生理も関係ない?
11-7.舐めてかかった伊吹山 不覚、瀕死の重傷
11-8.最期、国を思い、草薙の剣に思いを馳せ
11-9.死んでからも伝説、白鳥になり、遺族困惑

12.神功皇后
12-1.“神”の逆鱗、暗闇で急死する仲哀天皇
12-2.海を渡る、神風吹いて一瞬で新羅に到着
12-3.生まれそう、石巻いて抑えて、帰国後出産

13.応神天皇
13-1.都が不穏で棺で帰国 反乱軍を騙し討ち
13-2.討伐後に神と名を交換 神功皇后は酒宴
13-3.兄を疎んじ、弟を愛で、理想の女をゲット
13-4.探し当てた美女を息子に懇願されて譲渡
13-5.皇子が佩いている剣がかっこええ―と評判
13-6.百済に「賢いヤツ、差し出せや」と命令
13-7.崩御、すぐ兄弟間で戦争、あの手この手で
13-8.ものを持ってるのに嘆く海人、崩御後の混乱
13-9.新羅王子が虐待した日本人妻を追って来た
13-10.神の賭け事 美女ゲットした弟を嫉む兄

下巻(しもつまき)

14.仁徳天皇
14-1.「かまどの煙が見えないから3年無税ね」
14-2.本妻のプレッシャーに負けた愛人追いかけて
14-3.鬼の居ぬ間に、皇后が旅行中に浮気三昧
14-4.浮気ばれて皇后に家出され、嫁も愛人も大事
14-5.ヨメ恐がりすぎて女に愛想つかれ、反乱に
14-6.女に振り回されたけど、国内では瑞兆も
14-7.珍しい木から船を作り、船から琴を作った話

15.履中天皇
15-1.酔いつぶれて放火され、臣下に担がれ逃走
15-2.別の弟をけしかけて、反逆の弟を始末

16.允恭天皇
16-1.最先端の薬で回復 古代史最大の悲哀劇へ
16-2.同母兄妹、禁断の情事 皇位追われ伊予に

17.安康天皇
17-1.佞臣を信じ忠臣を殺し、連れ子に仇討される

18.雄略天皇
18-1.いとこにキレてソッコー殺、逃げる皇子2人
18-2.「あの家、気に入らね、燃やせ」命令
18-3.「可愛いから大人になっても嫁行くな」
18-4.傍若無人も、さすがに神には逆らえず最敬礼
18-5.盃に落ち葉、盃を献上した女を殺しかける

19.清寧天皇
19-1.皇統断絶の危機 播磨に潜伏中の皇子2人
19-2.女にちょっかい出されたキレる、臣下を急襲

20.顕宗天皇
20-1.因果応報を実行、弁当強奪犯を死刑に
20-2.オヤジの仇だけど元天皇の陵の破壊計画

できるだけ古事記の原文に忠実に再現しようとしましたが、一部の章・節の立て方は本サイトの編集上、修正をさせていただいております。予めご了承ください。

なお、本サイトは概要を含めて体系的に叙述することが目的ではありませんので、例えば古事記についての概要は、Wikipediaその他をご参考にしていただければ幸いです。

天皇家を誹謗するつもりは毛頭ないですが、昔の人もはっちゃけていたな~っていうのが正直な感想でしょうか。それが日本最古のまとまった文章なのです。

そこに、逆に日本人として誇りが持てます。神と共存するという、日本人の柔軟さや、災害があっても乱れることなく規律を守れるところなどにつながっているのではないでしょうか。

こんな物語が作られていたのだから、後に世界最古の長編小説(『源氏物語』)が、当時の世界の辺境と言ってもいい日本で誕生する、という世界七不思議のひとつも、実は不思議でもなんでもなく、必然だったでしょう。

日本人のある意味での柔軟性は、古事記の時代からあったことが、古事記を読めばよく分かります。世界的に見ても、これは非常に稀なことであり、良い意味でも悪い意味でも日本人の今に連なる特性を示しているのではないでしょうか。

Q.なぜ、古事記がラブロマンスなのですか?
A.古事記全体で、チョメチョメをにおわす「合体」描写が多数出てくるためです。恋バナも極めて多く、現代にも十分通じる愛憎劇をお楽しみいただけます。[解説を見る

Q.なぜ、古事記がオペラなのですか?
A.古事記全体で、日本初の和歌から実に113首収録されているためです。恋歌はそのうちの半分以上を占めます。[解説を見る

Q.オペラと呼ばれる歌の全体像を確認したいのですが?
A.古事記が収録している歌の索引を設けてみました。和歌の発生から発展をたどるように、時代が下るにつれて、歌が多くなっています。[索引を見る

Q.オペラと呼ばれる歌の一つ一つを確認したいのですが?
A.古事記が収録している歌の一つ一つの解説記事へのリンクを集めたリンク集・索引を設けてみました。[索引を見る

Q.少し長いですね、主要な登場人物や神だけでも知りたいのですが
A.本サイトでキャラ化している古事記の主要な登場人物や神の一覧を目次順に並べました。[登場人物(神)] 

Q.古事記に登場する姫君だけを確認したいのですが
A.男どもをメロメロにする、古事記を彩る女子たちの特設ページをもうけました。 [ほとばしる美しさ、女子たち