平安期に源満仲が勧請とも、伝統の秋祭りで奴踊り
[住所]福井県福井市大丹生町46-2
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八幡神社(はちまんじんじゃ)は、福井県福井市大丹生町にある神社。一光川が海にそそぐ地、国道305号線と県道183号線が交差するところの近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「丹生神社(越前国・敦賀郡)」に比定される式内社(小社)の参考社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。社伝によれば、『延喜式』後、平安時代の天徳元年(957年)、源満仲が当地に閑居した際、源氏の守護神八幡大菩薩を勧請して創建したと伝わる。。

その後、当地の産土神として祀ったという。古来、近隣の大乗寺と密接な関係があり、当社神像の裏に大乗寺住職の名が記されているという。

御祭神は応神天皇仲哀天皇神功皇后を配祀する。例祭は10月9日・10日。秋祭りで、神輿渡行が行われ、250年以上の歴史がある「奴踊り」がある。

奴姿に扮した6人の男衆が、掛け声とともに片腕を伸ばして足立ちするポーズを決めたり、手に持った台傘を相手に投げ渡したりし、観客から歓声が上がる。

近年、市内で3番目に高いとされる当地の高齢化に伴い、神輿渡御の人手不足が深刻化しているが、福井大学など地域外から大学生が参加するなどして、存続を図っている。

『越前古名考』によれば、当社が敦賀郡の式内社「丹生神社」である可能性を言及している。おそらくは鎮座地名からの推論。

ただし、当地は丹生郡であり、敦賀郡から遠く離れており、疑問視している。一般に、式内社「丹生神社」は廃絶しているとされる。

【ご利益】
厄災除け、諸願成就、安産
八幡神社  福井県福井市大丹生町
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