近郷7ヶ村の総社、朝倉・金森家の崇敬、社殿前に大きなスギが2本
斗布神社 福井県越前市白崎町19-15
[住所]福井県越前市白崎町19-15
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斗布神社(とふじんじゃ)は、福井県越前市白崎町にある神社。北陸本線の王子保駅の西約1.6キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「斗布神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。近郷7ヶ村の総社として、また中世には朝倉家の崇敬が篤かった大社だったが、安土桃山時代の天正年間(1573年-1593年)、兵火に罹った。

その後も社領の没収、氏子の離散などが相次ぎ、衰微した。江戸時代になり、領主金森家が社殿を修築し、再興したという。

幕末の慶応4年(1868年)、神祇伯白川資訓王より、式内斗布神社の扁額と確書が納められた。現在も鳥居や拝殿には同様の扁額がかかる。

明治8年(1875年)、村社に列し、明治14年(1881年)には郷社に昇格した。御祭神は天津日高彦火火出見尊。例祭は5月26日。

社殿の前に、大きなスギが2本、鳥居のように立っている。その前、石段の上には大正9年(1920年)9月建立の出雲型狛犬が安置されている。

本殿覆屋の手前には、社号が記された看板が横に倒されている。境内社として、神明神社・稲荷神社・金毘羅宮などがある。

また、金剛寺と隣接しており、両寺社の境内地が判然としないが、観音堂や石仏も祀られている。

なお、式内社「斗布神社」の論社は他に、市内の松森町の十府神社があり、岡本町の岡太神社が旧地とされる場合がある。

【ご利益】
家内安全、地域安全、厄災除け
斗布神社 福井県越前市白崎町
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