安康天皇を祀る、飛鳥朝に阿部比羅夫が蝦夷討伐で根拠地にした場所
兄子神社 福井県越前市安戸町41-3
[住所]福井県越前市安戸町41-3
[電話]-

兄子神社(えこじんじゃ)は、福井県越前市安戸町にある神社。北陸本線の武生駅の西約14キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「兄子神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代や由緒は不詳。社名の読みは、「えこ」の他、「あにこ」「せこ」などとも。御祭神は穴穂尊。つまり第20代安康天皇である。

安康天皇の諱(実名)である穴穂(あなほ)が「あにこ」になり、「兄子」の字が充てられ、「せこ」、さらには「えこ」になったものか。

当地は、飛鳥時代の第37代斉明天皇4年(658年)に阿部比羅夫が越ノ守となり、蝦夷討伐の際に安戸の西の天城山を一時期根拠地とした。

その後も一族が駐屯していたという。明治41年(1908年)、境内地を拡張した。現在は、「式内」と記された社号票があり、そこから石段で登っていく。

途中に鳥居があり、その上が境内。集落を見下ろす位置に社殿が拝殿・本殿と鎮座していることになる。例祭は10月11日。

なお、式内社「兄子神社」の論社は他に、南条郡南越前町瀬戸の白山神社、市内中平吹町の日野神社がある。

【ご利益】
地域安全、リフレッシュ、身体壮健
兄子神社 福井県越前市安戸町
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