戦国時代まで郷一帯の総社、毎年5月5日に男子が巡回する花山行事
[住所]福井県福井市栃泉町96-12
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登知為神社(とちいじんじゃ)は、福井県福井市栃泉町にある神社。九頭竜線の越前東郷駅の南約2キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「登知為神社(越前国・足羽郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。安土桃山時代の天正年間(1573年-1593年)以前、この郷一帯の総社として栄え、神官泉政則の居住した屋敷跡が残っているという。

『越前国惣神分』に、「従四位上 止知井神社」とある。天正の兵火の後、さらに江戸時代前期の慶安3年(1650年)に火災があって、記録類はすべて焼失したという。

主祭神は、瓊々杵尊。言い伝えによると、承和年間(834年-848年)、菅原朝臣善主が越前介であった頃、当社を崇敬し、祖先の菅原道真公を配祀した。

ただし、善主は承和9年(842年)に没しており、延喜3年(903年)に没した道真が祖ではない。善主は道真の父である是善の兄であり、道真にとっては伯父。

当社は熊野大神とも称していたという。明治41年(1908年)、無格社大虚空神社(高木神)、無格社白山神社(伊弉册命)を合祀した。

この白山神社は、奈良時代初期の霊亀2年(716年)7月の勧請と伝わり、登知為神社と称した、という。田治郷23ヶ村の氏神。こちらが式内か。

毎年5月5日、区内の男児がそれぞれ花山を持ち、当社から村内を一周する行事がある。「花山行事(はなやまぎょうじ)」として、県指定無形民俗文化財。

乳幼児も親に抱かれて参加する。花山とは、青竹を槍になぞらえ、上方に藁を巻き、季節の花をさし飾ったものである。

先頭、中央、後尾は役男といい、年齢順に選ばれる。役男は、花の編笠をかぶり、腰に刀を差し、右手に指揮棒を持つ。

役男の「花山権現」の音頭に合わせて一同も「花山権現」と唱和して、行列を進める。境内で行事が終わると、持ち物を壊し、紐や笠を社前の杉の枝に投げ上げて引っ掛ける。

役男になると青年扱いとなり、翌年から行事に参加しない。

【ご利益】
地域安全、身体壮健、厄災除け、学業・受験合格
登知為神社 福井県福井市栃泉町
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