「夏越祓」が厳粛に行われる古社「おんぱらさん」、大神神社摂社
[住所]奈良県桜井市大字三輪字大鳥居1168
[電話]0744-43-2261

綱越神社(つなこしじんじゃ)は、奈良県桜井市三輪にある神社。大神神社の大鳥居の南側、一の鳥居に進む参道入口となる三輪の馬場先。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「綱越神社(大和国・城上郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。現在は、大神神社の摂社である。

創祀年代は不詳。『日本三代実録』には、貞観元年(859年)、無位から従五位下に叙せられたとある。

「綱越」と書いて「つなこし」と読むが、これは「夏越」の訛りであるとも、綱を超えて三輪山を遥拝したからともされる。

俗に「御祓社」「おんばらしや」「おんばらさん」とも呼ばれ、旧6月晦日の大祓、「夏越祓」が厳粛に行われる古社として広く世に知られた。

大神神社の「卯の日の神事」に先立ち、その前日に神主以下奉仕員が三輪川での「垢離取り」の後、当社で祓いを受け、はじめて本社の神事にたずさわることができた。

明治になり、村社に列した。明治10年(1877年)ともされるが、玉列神社と同じタイミングだろう、大正10年(1921年)、大神神社の摂社となった。

御祭神は祓戸大神。例祭は現在、7月31日で御祓祭。「おんぱらまつり」と親しまれ、前日の30日を含め多くの人で賑わう。

当日は茅の輪くぐりがあり「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶと言うなり」の古歌を唱えながら、茅の輪を3回くぐる。

【ご利益】
厄災除け、無病息災、悪疫・病魔退散
綱越神社 奈良県桜井市三輪
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