大神神社祭神の御子神を祀る摂社、3月に椿まつりがある玉椿大明神
[住所]奈良県桜井市慈恩寺383
[電話]0744-42-6738

玉列神社(たまつらじんじゃ)は、奈良県桜井市慈恩寺にある神社。大神神社の南東、近鉄大阪線の大和朝倉駅の北約600メートル。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「玉列神社/玉烈神社(大和国・城上郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。大神神社の境内摂社である。

創祀年代は不詳。初瀬谷における最古の神社とも。「玉列(たまつら)」は、玉を貫ねるという意味で「魂貫」、魂を受け継ぐ意だという。

「玉列」が訛って、とも、境内や後ろの山に椿の大木が多いが、それとも関係があるのか、玉椿大明神とも称された。毎年3月に椿まつりが開催される。

ちなみに、『万葉集』に「つらつら椿」と詠まれている歌が二首存在する。時に、当社との関係が指摘されるが、いずれも巨勢のことを詠んだもの。

『延喜式』内蔵寮の諸祭幣帛、大神祭の条に、「夏祭料緋帛一丈五尺玉列王子幣帛料盛筥一合」という記載がある。玉列王子とも呼ばれたようだ。

東隣に阿弥陀堂という一字があり、当社の旧神宮寺だったとされる。当社に伝わる本尊である阿弥陀如来像は、12世紀前半の作とされ、市史跡に指定されている。

本殿は春日造、檜皮葺、江戸時代中期の安永2年(1773年)の改造、拝殿は切妻造の瓦葺で、本殿と同じ安永2年の改造だという。

明治になり、村社に列し、旧指定村社だったというから、神饌幣帛料供進社にも指定されたようだ。大正10年(1921年)、大神神社の境内摂社となった。

御祭神は玉列王子神たまつらおおじのかみ)。大神神社御祭神の御子神とされる。天照大御神春日大御神を配祀する。

境内には、大神神社末社の祓戸社(瀬織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神)、金山彦社・猿田彦社・愛宕社(火産霊神)がある。

例祭は10月12日。特に金色のお砂は招福のしるしとして尊ばれている。金山彦社では2月節分に星祭りが行われる。

境内入口には樹齢400年といわれるケヤキの大木がある。境内には付近の伊勢街道沿いから移した石仏や道標が多数祀られている。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、地域安全、リフレッシュ
玉列神社 奈良県桜井市慈恩寺
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