もとは水深(みぶけ)? 安楽郷の総社、長らく尾崎天王、明治合祀
弥牟居神社 三重県亀山市両尾町3414
[住所]三重県亀山市両尾町3414
[電話]-

弥牟居神社(みむこじんじゃ)は、三重県亀山市両尾町にある神社。安楽川の北岸、新名神高速道路と東名阪自動車道の亀山JCTの近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「彌牟居神社(伊勢国・鈴鹿郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。読みは「みむけ」「いやむこ」など諸説ある。「み」は水のことで、「むけ」は「深」、つまり「ふけ」のこと。

すなわち、「みぶけ」の意味だったが、いつしか「みむこ」として定着した。原尾・安楽・池上・坂本などの集落からなる安楽郷の総社である。

江戸時代前期の貞享4年(1687年)の古文書にすでに式内社として記載されている。ただ、一般には天王・牛頭天王・尾崎天王と呼ばれていた。

明治になり、村社に列し、その際、さらに多くの小さな村社を合祀し、改めて「式内彌牟居神社」を称した。主祭神は建速須佐之男命。合祀神は以下の通り。

伊邪那岐大神保食神大事忍男神火之夜芸速男命八重事代主神大名牟遅神菅原道真水波之女神大山津見神息長帯比売命御食津神天菩日命天照大御神帯中津日子命和久産巣日神天児屋命木花佐久夜比売命品陀和気命・宇迦之御魂神・大雀命・火之迦具土神・速玉之男命・久久理比売命大山咋神

境内は3700坪あまりの広大な敷地に、間口2間半、奥行1間半の神明造の本殿に、自然に囲まれた緑あふれる境内が広がる佇まいである。

例祭は10月10日。なお、式内社「彌牟居神社」の論社は他に、四日市市水沢町の足見田神社がある。

【ご利益】
厄災除け、悪疫退散、五穀豊穣、地域安全
弥牟居神社 三重県亀山市両尾町
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