直立100メートルの明神岩、頼家が矢で屋根を葺いた矢葺明神
[住所]新潟県村上市蒲萄1154-1
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漆山神社(うるしやまじんじゃ)は、新潟県村上市蒲萄にある神社。羽越本線の勝木駅の南東約16キロ。旧朝日村の蒲萄峠。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「漆山神社(越後国・磐船郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では無格社。明神岩の近くに鎮座する矢葺明神。

直立100メートルの明神岩は今も1000年前と同じく、神気を込めて立ち、丸山のふもとを洗い明神の前を通り、寒川に合流するまでを明神川という。

羊腸の悪路に終始悩まされるが、この小径はかつて、越後と出羽を結ぶ要路であり、江戸時代、松尾芭蕉もここを1日で越えて村上に入ったという。

創祀年代は不詳。周囲で漆が多く採れたことから現社号になったという。現在も11月13日のうるしの日には村上堆朱の職人などが当社に参拝するという。

通称の矢葺明神(やぶきみょうじん)は、平安時代の康平年間(1058年-1065年)、源頼義、義家父子が奥州征伐の帰路、参詣した。

当社に戦勝報告を行い、あまった矢で、社殿の屋根を葺いたことによる。他に、矢武計明神、矢武岐明神、夜深明神などとも表記された資料があるという。

また、矢伏明神とも。現在の御祭神は、雷神・龍神・大山祇神。異説があり、明神川そばにあるためか、水神である速秋津日命

義家の奥州征伐において、戦勝祈願を行ったことから、武神である武甕槌命。さらに、越後から出羽へ通じる古道の峠にあることから、峠神・手向神などとするものもある。

安産の神として、近郷の信仰が深く、社地の景観から、県内屈指のパワースポットである。市道蒲萄大毎線が通行止めになる場合があり、当社への到達が難しい場合がある。

【ご利益】
安産、リフレッシュ、身体壮健、交通安全
漆山神社 新潟県村上市蒲萄
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