伊米崎が訛ったユメガサキの式内論社、見慣れない注連縄と風習
諏訪神社 新潟県魚沼市虫野85
[住所]新潟県魚沼市虫野85
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諏訪神社(すわじんじゃ)は、新潟県魚沼市虫野にある神社。魚野川東岸。上越線の八志木駅の北東、魚野川を渡り約2.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「伊米神社(越後国・魚沼郡)」に比定される式内社(小社)の論社。虫野諏訪神社とも。創祀年代は不詳。

古くはユメガサキと呼ばれていたようで、これは伊米崎が訛ったものともされ、社額には「伊米神社」が掲げられている。

『式内社調査報告』に、式内社「伊米神社」の論社として掲載されており、『越後国式内神社案内』『越後国式社考』『神社覈録』に、式内社として記されているという。

式内社「伊米神社」の論社は他に、市内の清水川辺神社四日町諏訪神社、南魚沼市の一宮神社湯沢町三俣小千谷市に式内同名神社がある。

御祭神は建御名方命。配神は保食命大山祇命。社殿は入母屋、鉄板葺、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付、向拝には見慣れない注連縄が下げられている。

横を向いた四足の獣の形。この注連縄は「法螺締め」と呼ばれ、3月26日の春の例祭で小学生などに町内を引き回された後、奉納され、掲げられる。

昔は、部落の中で新築とかお祝いがあると、若者が集まり注連縄を作って飾りそれを担いで廻り、当社の鳥居に掲げられたという。

毎年8月末の例祭で、この注連縄は降ろされる。特徴的な注連縄の風習は100年以上続いているという。

なお、8月の夏祭りでは天狗が先導役となり、稚児行列と神輿渡御が行なわれる。社殿周りには、猿田彦の石碑や庚申の石碑などがいくつか祀られている。

【ご利益】
地域安全、身体壮健、無病息災、厄災除け
諏訪神社 新潟県魚沼市虫野
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