津之大神を祀る津野大明神、幕末に倒木した御神木を拝殿に祀る
槻田神社 新潟県三条市月岡3-17-33
[住所]新潟県三条市月岡3-17-33
[電話]-

槻田神社(つきたじんじゃ)は、新潟県三条市月岡にある神社。五十嵐川西岸、信越本線の三条駅の南西約2.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「槻田神社(越後国・蒲原郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。古くから月岡集落の産土神として信仰されてきた。式内社「槻田神社」の論社は他に、市内荒町に当社および式内同名神社がある。

御祭神は津之大神で、津野大明神とも呼ばれるようになり、神仏習合して別当寺として文殊院が祭祀を司ってきた。

この御祭神や社号からか、古志郡の式内社「都野神社」の論社ともされるが、あまり有力ではない。他の論社に、いずれも長岡市で、高彦根神社と、与板町芹川町に式内同名神社がある。

社号の由来は創建当初、境内にある槻(欅)の大木にあった窟の中に鎮座していたからとされ、その大木は御神木として信仰されてきた。

しかし幕末の元治元年(1864年)、大雪でその大木も倒壊した。後述の明治期の再建時に、この欅の一部が拝殿に祀られるようになった。

明治になり、現社号に改称、明治5年(1872年)、村社に列した。明治18年(1885年)、社殿が再建された。これが現在の社殿である。

入母屋、桟瓦葺、平入、桁行3間、梁間1.5間、正面1間向拝付。向拝欄間には龍、木鼻には獅子と象の彫刻が施されている。

明治40年(1907年)、字立石の立石神社、字田川の諏訪神社(健御名方命)、字綾ノ前の石動神社(伊須流支比古命)、字岡之町の十二神社(大山祇命)を合併した。

少彦名大神を併せて祀るとも。例祭は4月27日が春季大祭、9月19日が秋季大祭。境内社に、諏訪神社(健御名方命)、三峯神社(伊邪那美尊)、稲荷神社(倉稲魂命)がある。

【ご利益】
五穀豊穣、交通安全、身体壮健
槻田神社 新潟県三条市月岡
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