大国大明神、戦国期の棟札、善光寺御開帳の大回向柱の斧入れ
中村神社 長野県長野市松代町西条2
[住所]長野県長野市松代町西条2
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中村神社(なかむらじんじゃ)は、長野県長野市松代町西条にある神社。松代城跡の南約2キロほど。西条小学校の北。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 埴科郡「中村神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。上古以前の創建と伝えられる。もとは「大國大明神(大国大明神)」と称し、大宮とも呼ばれていた。

当社の南の山の中腹に「宮平」という地がある。当初はそこに鎮座していたとも伝えられている。周囲からは石器時代や弥生土器が発見されており、古くから開けた地。

以来、西条地区の産土神として住民に崇敬され、中世には松代周辺を支配した西条氏が庇護したという。当初は水神として、中世には武神として尊崇を受けた。

戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)、兵火によって社殿・古記録を焼失した。永禄12年(1569年)、社殿が再建されたという棟札が残る。

その棟札には、「西条見作守祐直及び村衆中が再建する」とある。また、平成15年(2003年)、西条出身者の崇敬者によって鳥居が再建された。

御祭神は、天児屋根命大国主命健御名方命素盞嗚命を配祀する。例祭は10月3日で例大祭。10月中頃には山の神祭りがある。

拝殿は入母屋、銅板葺き、妻入り、間口3間、奥行5間、正面から3間分の外壁は吹き放し。本殿は一間社流造、銅板葺き。

7年に一度行われる善光寺御開帳において、本堂前に立てられる大回向柱の斧(おの)入れ式は当社境内で行われる。

白装束の棟梁や、松代住民でつくる「善光寺回向柱寄進建立会」の会員らが、「エイ、エイ、エイ」のかけ声とともに斧を入れる。

御開帳の半年以上前にこの斧入れ式は行われ、御開帳までに伐採、加工され、善光寺の本堂前に高さ10メートル、世尊院前に同6メートルの二つの回向柱を準備する。

摂社に天照皇大神豊受姫命・稲荷大神・貴船神が、祠に鹿島神・子安神・若宮八幡神・大山祇神水波能比売命金山比古命・粟島神・天満宮・白山大権現菊理比売命などがある。

【ご利益】
五穀豊穣、武運長久・勝運、学業・受験合格、事業成功
中村神社 長野県長野市松代町西条
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