阿知江峠と磯部川の名がついた式内の白髪大明神、織物の守護神
阿知江いそべ神社 京都府与謝郡与謝野町岩屋761
[住所]京都府与謝郡与謝野町岩屋761
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阿知江いそべ神社(あちえいそべじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町岩屋にある神社。「いそ」は山偏に石で、「べ」は部。阿知江磯部神社・阿知江岩部神社などとも。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「阿知江いそべ神社(丹後国・与謝郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。往昔は現在地より西南方の雲岩という巌石のあたりに鎮座したと伝わる。西南界を阿知江峠、その傍流を磯部川と呼び、当社号によって地名が定まったとも。

いずれかの時期に現在地に遷座した。江戸時代になると、白ひげ大明神(白髪大明神)などと呼ばれたが、明治になり、現社号に復した。

明治3年(1870年)11月、宮津城主木荘家の守護神の神殿を譲り受け、社殿が造営、再建された。同年6月2日に村社に列した。

昭和4年(1929年)10月にも再建され、昭和18年(1943年)5月には神饌幤帛供進社に指定された。昭和19年(1944年)3月、増築された。

御祭神は長白羽命(長白羽神)で、天照大神の岩戸隠れした時、高皇座霊神の命を奉じ、麻を植えて和幤を作った神。

御神像は、室町時代初期の作とされる男神・女神、鎌倉時代の作とされる左大臣・右大臣があるという。

例祭は4月25日。往時には神楽と屋台4基で祭礼を行ない、祭典の座席も厳格に取り決められていたようだが、現在は不詳。

境内社に、恵比須神社(事代主命)、若宮神社(厳島社。市杵島命保食神)がある。境外の堂屋敷に愛宕祠があるという。

式内社「阿知江いそべ神社」の論社は他に、加悦の加悦天満宮の境内社である吾野神社、宮津市の須津彦神社がある。

【ご利益】
織物、産業振興、事業成功、地域安全
阿知江いそべ神社 京都府与謝郡与謝野町岩屋
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