三扉の本殿、その左に式内・御井神社の論社が鎮座
皇太神社 奈良県宇陀市菟田野平井50
[住所]奈良県宇陀市菟田野平井50
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皇太神社(こうたいじんじゃ)は、奈良県宇陀市菟田野平井にある神社。芳野川東岸、近鉄大阪線の榛原駅の南6キロほど。御朱印の有無は不明。

創建年代や由緒は不詳。御祭神は天照大神高皇産霊命天児屋根命。現在は宇太水分神社の兼務社である。例大祭には渡御祭で御幣迎が行われる。

3柱の御祭神に対応した三扉の本殿。その本殿に向かって左手に朱塗の春日造の社殿がある。境内社の三井神社。

この三井神社は、『延喜式神名帳』にある「御井神社(大和国・宇陀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

『宇陀郡史料』によれば、口碑では平安時代末期の天養元年(1144年)8月、字安の井と称する所に顕現したという。

この年代では『延喜式』の後であり、式内社とはならない。ともかく、日光のように光り輝いて三方を照らしたという。

その光の差すところ、一つは、大井戸に達し、一つは尾井と称する井戸に達し、一つは根拠である安の井井戸に入った、という。

そこで、御井神社として奉安したという。現在は当社の境内社として、小字石神に鎮座した石神神社とともに合祀されている。

なお、現在も安ノ井・大井戸(矢ヶ井)・尾ノ井の三つの井泉は残っているという。式内社「御井神社」の論社は他に、市内榛原桧牧の式内同名神社がある。

【ご利益】
開運招福、事業成功、五穀豊穣
皇太神社 奈良県宇陀市菟田野平井
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