もとは水口家の氏神、温泉の温水用いた新穀米を朝廷や幕府に献納
稲宮神社 静岡県伊豆市土肥2833
[住所]静岡県伊豆市土肥2833
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稲宮神社(いなみやじんじゃ)は、静岡県伊豆市土肥にある神社。土肥金山の南すぐ近く。国道136号線から東に入る。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「稲宮命神社(伊豆国・那賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

創祀年代は不詳。古記録などは、幕末の嘉永7年(1854年)11月4日、大津波によってすべて流出した。

式内社「稲宮命神社」は、『伊豆国神階帳』に「従四位上 いなミや姫の明神」とある。他の論社に、市内八木沢の神明神社がある。

古伝によれば、もとは付近一帯を領した水口家の氏神だったという。水口家は亀卜の術にたけ、伊豆卜部氏とともに、朝廷にも召された。

当社周辺の稲は、温泉の温水を用いるため、夏6月の初めに熟し、それを朝廷に献上したという。この稲種を「雪の下」と称した。

慶長年間(1596年-1615年)、この新穀が代官に認められ、「御新米」と称し、徳川将軍家に献納されるようになった。

以来、この御新米献納は、厳格な格式を備えるようになり、一郷の重要な年中行事となったが、明治7年(1874年)、上納の儀は廃止された。境内にはご新米献上の碑が残る。

本来の御祭神は稲宮姫命のはずだが、稲に関係する女神ということで、いつしか豊受比売命となったという。往時は神明社とも呼ばれた。

屋形地区の鎮守で、例祭は10月14日。境内社に、天王社(津島牛頭天皇)、神明社、山神社がある。

所蔵の祭屋台の浦島太郎の彫刻は、明治期に宮大工であり彫刻師でもあった佐藤伝兵衛が手がけた作品である。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全
稲宮神社 静岡県伊豆市土肥
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