浦守神社（うらもりじんじゃ）は、静岡県賀茂郡西伊豆町安良里にある神社。安良里港に突き出した網屋崎の根元。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「国玉命神社/國玉命神社（伊豆国・那賀郡）」に比定される式内社（小社）の論社。近代社格では無格社。

網屋崎は茅葺き屋根の建物が残っているノスタルジックなスポット。備長炭の原料として有名なウバメガシの森と、ハイビスカスに似た黄色い花ハマボウが群生する。

境内に行くには、安良里港から船で行くか、安良里港を回り込み、造船所を手前を左折、坂を登りきった所からスタートするハイキングコース、1.38キロを進むか。

創祀年代は不詳。『延喜式』神名帳には那賀郡に「國玉命神社」が二社記載されている。『伊豆国神階帳』には「従四位上　国玉姫の明神」「従四位上　もろき姫の明神」。

当社は「従四位上　もろき姫の明神」の方の式内社「國玉命神社」の論社。他の論社に、伊豆市の國玉神社（国玉神社）、沼津市戸田の諸口神社がある。

当社の正式な社号は現在も式内社名である國玉命神社（国玉命神社）。浦守神社は通称で、また俗称として諸越明神とも呼ばれる。御祭神は國玉命（くにたまのかみ）。

例祭は3月20日。江戸時代草創期の慶長16年（1601年）、社殿再建の記録が残る。境内社に稲荷社がある。

当社境内から東へ少し歩くと、茅葺の網小屋がある。案内板によると、イルカ漁の網を保管する小屋。昭和40年（1965年-1974年）代までイルカ漁が行われていたという。

【ご利益】
大漁満足、海上安全

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