もとは山中の山王祠、近世に多賀神を勧請、祭祀遺跡と磐座
多賀神社 静岡県熱海市上多賀741-1
[住所]静岡県熱海市上多賀741-1
[電話]0557-68-4061

多賀神社(たがじんじゃ)は、静岡県熱海市上多賀にある神社。伊東線の伊豆多賀駅の北東、約750メートル。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「白浪之弥奈阿和命神社/白浪之彌奈阿和命神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

創祀年代は不詳。『伊豆国神名帳』に記載されている「従四位上 たんかいの明神」、あるいは「従四位上 多明神」と考えられている。

一説によると、往古、山中に山王の祠があった。江戸時代後期の文政12年(1829年)の棟礼に、平安時代の万寿4年(1027年)6月に再建された記録が残る。

式内社「白浪之彌奈阿和命神社」の論社は他に、沼津市の大瀬神社、内浦重寺の厳島神社(淡島神社)、市内の下多賀神社がある。

近世になり、日の御影と呼ばれる木像が浜に流れ着いたため、山王の祠を現在地に移した。漂着神を祀る社だったようだ。現在も海岸と当社を結ぶ道は「神の道」と呼ばれる。

江戸時代中期の正徳年間(1711年-1716年)、近江の多賀神社の御祭神である伊弉諾尊伊弉册尊の2柱を勧請し、以後日少宮(にのわかみや)と称したという。

山中の旧跡には、影降石が残っているという。また、近世に当地に遷座したはずだが、現在地からは古代の祭祀遺跡が発見され、磐座が安置されている。

近世を通じて、先の通り、日少宮や、あるいは日野明神と称してきたが、明治6年(1873年)に多賀大明神に改称、その後現社号に改称した。

御祭神は、伊弉諾尊・伊弉册尊。例祭は7月29日。祭礼はもとは隔年だったが、いつの頃か毎年、旧暦6月28日・29日に行われるようになった。

明治初年(1868年)、太陽暦に改暦され、7月28日に宵宮、29日に本祭りとなった。社殿での神事に続き、境内で市指定無形文化財の鹿島踊りが奉納される。

多賀神社鹿島踊り保存会の会員30人が扇と幣束を手に伝統の踊りを披露する。その後、御神幸行列が当社を出発する。

鉾や獅子に先導されて、厄年奉仕者の担ぐ御鳳輦が各地区を巡行し、青年部・青魁会の神輿が威勢よく練り、祭りを盛り上げる。

戸又港近くの135号線沿いの御旅所でも神事に続いて鹿島踊りが奉納され、多賀地区の繁栄と平和が祈願される。

御神幸行列は当社に戻った後、還幸祭の神事が行われ、三度鹿島踊りが奉納される。熱海の夏祭りを締めくくる祭典にもなっている。

境内社に、天神社・日月社・山神社・水神社・八幡社・稲荷社・金山社・三峰社・祖子社などがある。

【ご利益】
夫婦和合、家内安全、地域安全
多賀神社 静岡県熱海市上多賀
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