茨城国造の祖神、茨木神社・鞍掛明神、境内に大クスノキ
[住所]静岡県伊豆の国市原木90-1
[電話]-

荒木神社(あらきじんじゃ)は、静岡県伊豆の国市原木にある神社。狩野川東岸、伊豆箱根鉄道駿豆線の原木駅の南。国道136号線の下田街道沿い。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「荒木神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。田方郡に茨城郷があったようで、古い棟札には「茨木神社」と記されている。御祭神は天津日子根命

茨城国造・茨木国造の祖。茨城国造は、常陸国中部、現在の茨城県石岡市・笠間市を中心とした地域の豪族。

その一族の一派が当地に移住して、祖神を奉斎したのが当社の起源とされているが、詳細は不詳。

ともかく、この茨城・茨木が、鎮座地名の原木(ばらき)となり、社号の荒木にもつながっていると考えられている。原木の地名は『吾妻鏡』には「棘木」とある。

『伊豆国神階帳』に「従四位上 あらきの明神」とある。以前は、鞍掛明神とも称されていた。

これは、源頼朝が蛭ケ島の流されていた頃、当社への参拝ごとに、馬の鞍を鳥居前の木に掛けていた故事によるもの。

安土桃山時代、豊臣秀吉の小田原城攻めの際、兵火に罹って焼失したという。明治12年(1879年)、郷社に列し、明治40年(1907年)4月12日、神饌幣帛供進社に指定された。

例祭は10月18日に近い日曜日。境内の拝殿に向かって右手には、樹高28メートル、目通り幹囲6.6メートル、推定樹齢300年以上のクスノキの巨樹がある。

境内社に、伊勢両大神宮・三珠神社・風神社・御門神社・稲荷神社・許登比良神社・山神社・八坂神社・厳島神社・八衢神社などがある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、地域安全、家内安全
荒木神社 静岡県伊豆の国市原木
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