金村五百君別命を祀る式内論社、縄文以来の御神体、古くからの聖地
奈胡谷神社 静岡県伊豆の国市奈古谷宮原1377
[住所]静岡県伊豆の国市奈古谷宮原1377
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奈胡谷神社(なごやじんじゃ)は、静岡県伊豆の国市奈古谷宮原にある神社。伊豆箱根鉄道駿豆線の原木駅の東。県道136号線を進む。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「金村五百君和気命神社/金村五百君和氣命神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は金村五百君別命(かなむらいほきわけのみこと)。奈古谷集落の西に突出した岬状の台地の上に鎮座する。

当地からは古代住居跡や、土器片・玉類の祭祀遺物が出土しており、この地は古代集落が営まれ、祭祀場だったことも分かっている。

また、当社の御神体の石捧(石像とも)は縄文時代以來、近代に至るまで伝存されたものだという。

同じ田方郡に式内社「金村五百村咩命神社」がある。現在は函南町仁田の初姫神社に比定されている。

その御祭神である金村五百村咩命と当社神は夫婦神とも考えられている。その場合、金村五百村咩命ではなく、金村五百比咩命ではないかともされる。

『伊豆国神階帳』に「従四位上 奈胡谷の明神」とある。室町時代頃から、杉崎明神と呼ばれるようになったという。

中世、近隣の国清寺の勢力が強くなると、当社はその伽藍神とされ、江戸時代には福生院が別当を務めた。

明治11年(1878年)、杉崎神社に改称し、明治21年(1888年)10月10日に現社号に改称した。例祭は10月15日。

昔は、古木の鬱蒼とした丘の上にあったというが、昭和38年(1963年)から昭和45年(1970年)にかけて、境内地の全面整備を行った。

当時のスギの御神木は、樹齢450年の巨木だったが、枯死寸前だったため、その整備の時に伐採された。また、この時、上述の各種遺跡・遺物が検出された。

境内右手に、赤い屋根の大きな境内社の祠があり、内部には天神社と神明社の祠が安置されている。

「サイの神」が新しいものと古いものが二つ並べ祀られている。古いものは、江戸時代中期の宝暦4年(1755年)12月14日の紀年がある。

長年の風雨により、崩壊寸前であったが、近年、頭部と銅部の一部を補修し、新しい時代の庶民の願いも込めて、もう一体寄進されたのが新しい「サイの神」。

なお、式内社「金村五百君和気命神社」の論社は他に、市内韮山金谷の御嶽神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全、厄災除け
奈胡谷神社 静岡県伊豆の国市奈古谷宮原
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