もとは因幡山の頂上付近、後に金内、その後現在地、御祭神と歓談
[住所]鳥取県鳥取市国府町美歎261
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美歎神社(みたにじんじゃ)は、鳥取県鳥取市国府町美歎にある神社。山陰本線の鳥取駅の東、宇倍神社のさらに東。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「美歎神社(因幡国・法美郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。平安時代の貞観16年(874年)、「因幡国従五位下美歎神に従五位上を授く」とある。

また、承徳3年(1095年)、国主として因幡に下った平時範の日記にも「2月26日、惣社並びに宇倍神社に参拝の後、美歎神社を巡拝した」と記されている。

もともと美歎部落はその昔、因幡山の頂上付近、いわゆる屋敷鳴、奥三谷にあり、当所は戸数4戸の氏神として祀られていた。

その後人口が増えたので、金内の地、いわゆる屋敷谷の二度村に移転し、さらに現在地の宮の前に部落とともに奉遷されたと伝わる。

江戸時代になると、武王大明神などとも称され、江戸時代中期の正徳2年(1712年)の社殿造営の棟札が現存する。

明治になり、村社に列し、明治40年(1907年)12月19日には神饌幣帛料供進社に指定された。明治45年(1912年)、滝神社(市杵島姫命。爆神社)を合祀した。

この滝神社は、もと美歎の空ヶ滝に鎮座していた水の神。現在までに御祭神は、経津主命武甕槌命・市杵島姫命。

前2柱がもとからの御祭神で、下総国香取神宮、常陸国鹿島神宮の御分霊を勧請、奉祀したものとされる。

例祭は4月11日。お祷祭として前日の夕刻より、御祭神が氏子の祷宿に御降神し、氏子衆とともに一夜を歓談する習わしがある。境内には稲荷神社が祀られている。

昭和12年(1937年)には本殿・幣殿が、さらに昭和62年(1987年)には社務所・参籠所がそれぞれ改築された。

【ご利益】
地域安全、家内安全、厄災除け、五穀豊穣
美歎神社 鳥取県鳥取市国府町美歎
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