古くは手見山、後に松尾大社の荘園、4月29日に幟、お祓いの春祭り
[住所]鳥取県鳥取市国府町松尾93
[電話]-

手見神社(てみじんじゃ)は、鳥取県鳥取市国府町松尾にある神社。因美線の東郡家駅の東、県道39号線を東進する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「手見神社(因幡国・法美郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。一説には、平安時代前期の大同年間(806年-810年)、山城の松尾神の御分霊を勧請した。

現在も地名に松尾が残るように、この頃から松尾大社の荘園にあり、その縁で勧請されたのだろうが、創祀はもっと古い可能性が高い。

ともかく、以降当社は「松尾」の名で崇敬され、徐々に本社同様、酒造の神として信仰が篤くなったと考えられる。

鎮座地は、もとは背後の山上、あるいは中腹にあったが、参詣の便が悪いため、いつのころか不明だが、山下に遷座したという。

江戸時代中期の『因幡誌』にも「松尾大明神」とあり、「村の山麓にあり」とあるから、この頃までには現在地に遷座していたようだ。

また、「この村もと吉野と一村にて手見村といい、社地を手見山という。上世地名をもって神号をよぶ習いなり」とある。

幕末の慶応4年(1868年)、御一新の天長地久祈願祭が執行されたという。明治4年(1871年)、村社に列した。

御祭神は大山咋神市寸嶋比売命素盞嗚尊大己貴尊を合祀している。例祭は4月29日で春祭り。社前に大きな幟があり、氏子たちがお祓いを受ける。

【ご利益】
事業成功、産業振興、厄災除け、地域安全
手見神社 鳥取県鳥取市国府町松尾
【関連記事】
鳥取県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、鳥取県に鎮座している神社の一覧