前田利常が下馬札を寄進「鳥居なしの宮」、ケヤキの大木2本
[住所]石川県金沢市間明町1-85
[電話]076-241-0701 - 春日神社

御馬神社(みんまじんじゃ)は、石川県金沢市間明町にある神社。北陸本線の西金沢駅の北。犀川が二つに分かれるそのちょうど間。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「御馬神社(加賀国・石川郡)」に比定される式内社(小社)の論社。現在は増泉春日神社の兼務社である。

創祀年代は不詳。式内社「御馬神社」は平安時代前期の仁寿元年(851年)、正六位上に進んだ。他の論社に、市内久安町の当社および式内同名神社がある。

中世になり、兵火に遭って社殿を焼失したため、仮殿を造り、神器・古文書などは村の役人だった宮本次郎兵衛が一時保管したという。

しかし江戸時代後期の文政6年(1833年)、出火し、神器・古文書をはじめ、加賀藩3代藩主前田利常が寄進した下馬札も焼失したという。

柴野美啓の著によれば、「往事村民が鳥居を建立したところ、その後倒壊し四十数名が神罰で頭が禿げた」ことから、以来鳥居を造らず、「鳥居なしの宮」とも呼ばれた。

明治になり一時期、間明神社(まぎらじんじゃ)と改称、明治4年(1871年)には村社に列した。明治14年(1881年)10月、現社号に復した。

明治39年(1906年)12月、神饌幣帛料供進社に指定された。昭和40年(1965年)9月、玉垣が整備された。

昭和48年(1973年)、土地改良区画整理事業の完成を記念して、社殿・鳥居・手水舎・神馬などを改新築した。

昭和54年(1979年)9月には拝殿の瓦葺き替え工事を行い、社殿や境内地の整備が進んだ。御祭神は保食神高皇産霊命菅原道真公。

例祭は、春祭が3月21日-22日、秋祭が9月21日-22日。参道中ほど左側に樹齢300年の、拝殿右側に樹齢200年のケヤキの大木があり、いずれも市指定保存樹木。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、学業・受験合格
御馬神社 石川県金沢市間明町
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