鈴見村の産土神、鈴見観音とも白山神社とも、祭礼に遺風
郡家神社 石川県金沢市鈴見町二145甲
[住所]石川県金沢市鈴見町二145甲
[電話]076-221-4957 - 市姫神社

郡家神社(ぐんけじんじゃ)は、石川県金沢市鈴見町にある神社。金沢駅の東南、浅野川の東岸。国道159号線の鈴見交差点の近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「郡家神社(加賀国・加賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。古来、鈴見村の産土神として崇敬された。古代の郡衛の所在地に祀られたところから、現社名が定着したと考えられている。

式内社「郡家神社」は平安時代前期の貞観18年(876年)7月21日、従五位下に進んだ。御祭神は菊理姫命。もとは鈴見観音とも呼ばれ、近世には白山神社とも称した。

明治5年(1872年)、村社に列した。例祭は4月29日。祭礼は氏子若衆が参籠して奉仕する風習を今に残す。幕末の慶応3年(1867年)に奉納された飾鉾額が現存する。

拝殿の前には昭和12年(1937年)建立の狛犬が一対。台地の突端に鎮座し、眺望は良好。境内に接して、茶道の数奇者が汲んだ「鶯の井」がある。

なお、式内社「郡家神社」の論社は他に、吉原町の当社および式内同名神社と、三池町の日吉神社がある。

【ご利益】
地域安全、厄災除け、夫婦和合、交渉成功
郡家神社 石川県金沢市鈴見町
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