景行朝の勧請とも、歴代領主の崇敬、食物神を奉斎する戸神大明神
[住所]静岡県掛川市下俣南1-18-8
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利神社(としじんじゃ)は、静岡県掛川市下俣南にある神社。東海道新幹線の掛川駅の西、新幹線の線路沿い。近くに常楽寺、資生堂掛川工場がある。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「利神社(遠江国・佐野郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。社伝によれば、第12代景行天皇の御宇の勧請ともされる。中古、戸神大明神と称えられた。

安土桃山時代の慶長6年(1601年)8月23日、徳川家康が袴田善兵衛に命じて、当社に領高3石を寄進させた。

掛川城主小笠原佐渡守、太田備中守など特に篤く崇敬され、献物があった。江戸時代中期の寛保2年(1742年)2月には小笠原佐渡守が参詣した。

明治6年(1873年)3月、郷社に列し、明治45年(1912年)3月22日、神饌幣帛料供進社に指定された。

御祭神は、大歳御祖神(大年命)。宇加之御魂神を配祀する。例祭は10月10日。現在下俣、下俣町、十九首、小鷹町、中央1丁目、中央3丁目、中央高町の氏神。

境内社に、若宮神社(天照皇大神)、稲荷神社・塩釜神社・八幡宮・神明宮、秋葉神社がある。

境内地は現在、利神公園に隣接している。ヒノキ、シイ、スギなどからなる社叢は、市保存樹林に指定されている。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、家内安全、開運招福
利神社 静岡県掛川市下俣南
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