天日矛神の子孫、須恵器作りの菅竈由良度美姫、相殿に麻気神社
須可麻神社 福井県三方郡美浜町菅浜98-3
[住所]福井県三方郡美浜町菅浜98-3
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須可麻神社(すがまじんじゃ)は、福井県三方郡美浜町菅浜にある神社。麻気神社とも。敦賀半島西岸、付け根近く。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 三方郡「須可麻神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では無格社。現在は織田神社の兼務社である。

創祀年代は不詳。御祭神は世永大明神とも呼ばれるが、須可麻大神。菅竈のこととされ、菅竈由良度美姫であるとする。

『古事記』に、菅竈由良度美姫は天日矛神の子孫であり、神功皇后の祖母、第15代応神天皇の曾祖母にあたる姫とある。

菅竈由良度美は当地に居住し、須恵器など焼き物作りを行い、若狭地方に焼き物を広めたと伝わる。その焼竈を奉斎したために菅竈神社となり、現社号になったという。

当地方は、天日矛一族の渡来し、気化した地とする説があり、その子孫を祀ったのが当社。菅浜の地名も当社に由来する。「すか」とは古代朝鮮語で「村」を意味する。

ただし、『式内社調査報告』では、菅竈由良度美姫の兄弟である酢鹿之諸男、父の清日子の名が菅に通じるところから、先に菅という地名があったものとしている。

地図などで表記されている麻気神社(麻氣神社。麻気大明神)は、当社の相殿で祀られている。明治41年(1908年)に合祀されたもの。

例祭は6月2日。もとは旧暦4月2日だったが、明治以降5月2日に改められ、さらに集落の都合により、現在の例祭日となったという。

例祭では、手作りの子供神輿や青年の神輿が村内を練り歩く。現在の社殿は、昭和50年(1975年)に改築されたもの。本殿は西向きで流造。

一の鳥居後ろには昭和4年(1929年)1月建立の出雲丹後の狛犬が、社殿前には滋賀県型狛犬が安置されている。

境内社には、すでに相当摩耗している狐像がある稲荷神社があり、他に多賀大神・八坂大神大國主大神塩竈大神天照皇大神が祀られている。

【ご利益】
地域安全、家内安全、産業振興、事業成功
須可麻神社 福井県三方郡美浜町菅浜
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