数段の階段の上に祭壇と灯篭のみ、大戸山を御神体山とした古態の祭祀
彌和神社 福井県小浜市加茂19-11
[住所]福井県小浜市加茂19-11
[電話]-

彌和神社(みわじんじゃ)は、福井県小浜市加茂にある神社。小浜線の新平野駅の北、県道219号線沿い。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「弥和神社」に比定される式内社(小社)。数段の階段の上に祭壇と、灯篭があるのみ。

背後の丘は、大戸山の南東部に突き出た丘で、地元では「みわみょうじん」と呼ばれているという。「猿陪の鼻」とも。

大戸山は標高342メートルで、野木山とも呼ばれる。当社は大戸山を御神体山とした祭祀の場所で、大和大神神社などと同様、祭祀の古態を今に伝える。

創祀年代や由緒は不詳。御祭神についても詳しくは分からないが、三輪大歳彦明神、あるいは障神だという。

彌和は美和、三輪、つまりはやはり大神神社の系列なのだろう。ちなみに、『倭姫命世記』には元伊勢の一つとして、「弥和乃御室嶺上宮(みわのみむろのみねのうえのみや)」が記載されている。

この弥和乃御室嶺上宮はそのまま三輪山、つまり大神神社である。とすると御祭神は、大物主神か。伴信友『若狭國官社私考』では下記のように記載されている。
賀茂村の内大戸と云處に、三輪大歳彦明神。大歳彦の唱意冨登比古と申て、山の麓の神離の形のありて社なし、今其神離を疱瘡の護神なりと稱て、神名の識るものすくなし
当社すぐ近くに大戸ふれあい会館があり、その脇、丘の側面には八幡神社の小祠が祀られている。

【ご利益】
地域安全、家内安全、平穏安寧
彌和神社 福井県小浜市加茂
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