平安期の霧島山大噴火で頂上の逆鉾が飛来した地、荒嶽権現
[住所]宮崎県都城市吉之元町
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荒武神社(あらたけじんじゃ)は、宮崎県都城市吉之元町にある神社。国道233号線から県道31号線を南下、吉之元小学校の近く。御朱印の有無は不明。

平安時代の応和3年(963年)、天台宗南泉院の末で性空上人によって、霧島山不動明観寺と同時に、境内に荒武六所権現として祀られたのが創祀。

霧島山の南門と位置付けた。そのため、もとは現在地から北に1キロほど、吉之元町東折田代の明観寺跡あたりに鎮座した。

第74代鳥羽天皇の御代、天永3年(1112年)2月2日、霧島山が大噴火し、頂上の逆鉾が西嶽村山中の不動石に落下した。

そこで、当社にその逆鉾を御神体として奉安された。室町時代の宝徳4年(1452年)、戦国時代の弘治元年(1555年)、社殿再建の記録残る。

江戸時代になり、薩摩藩による『三国名勝図会』明観寺の項に、「荒嶽権現社」として記載されている。いつの頃か、現在地に遷座した。

当社に納められた御神体の逆鉾は戦後直後に紛失した。平成13年(2001年)、地元出身の丸山一英氏より御神体が寄贈され、同時に社殿も新築された。

御祭神は、伊弉諾尊伊弉冉尊天照大神天忍穂耳尊瓊々杵尊彦火々出見尊葺不合尊神武天皇の八神。例祭は11月25日。

もとより霧島山とは縁が深く、当社御神体だった逆鉾は霧島東神社でも社宝となっているものの、その霧島東神社も含む霧島六社権現巡りの途中で参拝できる神社である。

なお、西都市にも当社と同名の神社がある。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、事業成功
荒武神社 宮崎県都城市吉之元町
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