奈良期に佐保野原に顕現した天児屋根命が鎮座、江戸後期狛犬
佐保神社 兵庫県加東市東実34
[住所]兵庫県加東市東実34
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佐保神社(さほじんじゃ)は、兵庫県加東市東実にある神社。国道372号線の社バイパスを県道350号線で南進、県道567号線との交差点である出水東交差点近く。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「坂合神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

奈良時代の養老6年(722年)、佐保野原に天児屋根命が現れ、神託を下し、同年鎮座したのが当社の起源。

社の同名神社も同年に現在地に遷座したと伝わり、関係がうかがえる。式内社「坂合神社」の論社は他に、加西市北条町の住吉神社社前の小祠がある。

佐保野原とは、社の古名が佐保社村で、当社がある社の町となり、今の加東市社町につながる。坂合村とも。

宝亀10年(779年)3月、比売大御神・大名牟知廼命を合祀して、同年9月には現在地に遷座して社殿を建立した。

平安時代前期の大同4年(809年)、勅使良峰安世が遣わされ奉幣した。寛平5年(893年)、社殿が造営された。

平安時代末期の元暦元年(1184年)、兵火により社殿が焼失。鎌倉時代初期の文治5年(1189年)、由羅野原に社殿建立し、遷座した。

鎌倉時代後期の正和5年(1316年)、赤松則村が社殿を再建し、神田を献じた。しかし、南北朝時代の正平6年(1351年)、兵火により社殿は焼失した。

その後の変革は不明だが、江戸時代前期の元禄13年(1700年)、社殿が再建された。江戸時代後期の天保4年(1833年)に遷宮、天保14年(1843年)には拝殿が再建された。

明治6年(1873年)、郷社に列した。例祭は10月第1日曜日。現在、当社に本殿はなく、基壇のみが残る。

境内には江戸時代後期の寛政12年(1800年)建立の狛犬一対がある。また、やまももの木があり、「指定第一号ヤマモモ」として保護樹木。

【ご利益】
厄災除け、事業成功、交渉成功
佐保神社 兵庫県加東市東実
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