奈良期に女神が降臨して奉斎、江戸期より伝わる獅子神楽
荒田神社 兵庫県多可郡多可町中区安楽田982
[住所]兵庫県多可郡多可町中区安楽田982
[電話]0795-32-0076

荒田神社(あらたじんじゃ)は、兵庫県多可郡多可町中区安楽田にある神社。国道427号線、安楽田公民館付近を北上。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 多可郡「荒田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

奈良時代前期の天平正宝元年(729年)の創立と伝わる。女神が、この地に降臨ししたために奉斎したという。

現在の御祭神は、少名彦命五百箇盤石命。性別を明確にするものはないが、2柱とも女神というイメージは持ちずらい。

しかし、創立後間もなくとなる天平年間(729年-749年)には、兵火により荒廃したという。

平安時代の延喜年間(901年-923年)、田村麻呂将軍が崇敬したという。坂上田村麻呂(758年-811)のことであれば、時代は合わない。

多少の齟齬はあるが、以上までの由緒は、加美区的場の同名神社で、やはり式内論社とも共有している。

つまり、当地は、今は加美区的場にある同名神社の古社地の可能性がある。加美区的場の荒田神社にも安楽田から遷座した、との由緒が伝わる。

加美区的場に遷座した後も、古社地である当地に残って奉斎されたのが当社、ということなのだろう。ただし、江戸期から近代にかけて、式内論争があったとも。

江戸時代前期の寛文年間(1661年-1672年)、社殿を復興したという。江戸時代中期の延享3年(1746年)、拝殿が建立された。

明治7年(1874年)、村社に列した。例祭は10月11日。秋祭りで、にぎやかな音が響き、神楽が奉納される。

江戸時代前期の元禄年間(1688年-1704年)、地域の有力者、池田太郎兵衛氏が村の若い衆に神楽を習わせ、氏子安泰と五穀豊穣を祈願したことを起源とする獅子神楽。

現在では「鈴の舞い」「扇の舞い」「背次ぎ」なとが安楽田神楽保存会の手によって受け継がれている。

竹の「ササラ」や木の「バチ」が打つ拍子と、笛の音に合わせて、古式ゆかしく舞い踊る獅子の姿は、独特の雰囲気を醸し出している。

本殿周辺には末社が多く鎮座している。小さめの、しかし朱が鮮やかな鳥居がたくさん並んでいる。

【ご利益】
地域安全、無病息災、厄災除け
荒田神社 兵庫県多可郡多可町中区安楽田
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