吉備武彦命父子の住居跡、仁徳朝の創祀、式内論社を合祀
御崎神社 岡山県総社市久米1213
[住所]岡山県総社市久米1213
[電話]0866-99-9931

御崎神社(おんざきじんじゃ)は、岡山県総社市久米にある神社。近代社格では村社。通称は「御崎さん(オンザキサン)」。御朱印の有無は不明。

桃太郎線の服部駅の北。岡山自動車道を越え、県道271号線を越えて川を渡る。久米大池の東。

旧上足守村の深茂の大神谷は吉備武彦命、その子で吉備臣の祖である御友別命の2代の御住居跡と伝えられている。御祭神は吉備武彦命。

旧社記によれば、第16代仁徳天皇の御代の創建という。旧称桜矢明神、丑寅御崎、御崎明神業祠と称し、吉備津神社御園12神の一社だという。

安土桃山時代の天正年間(1573年-1593年)、宇喜多氏の臣である延原土佐守が社寺領没収の際、当社は炎上し、天正7年(1579年)9月に再建した。

江戸時代前期の貞享2年(1685年)9月に再建の記録が残る。また、いつの頃か、古郡神社を合祀した。

この古郡神社は、『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備中国 賀夜郡「古郡神社」に比定される式内社(小社)の論社。他の論社に、槙谷の池田神社に合祀された古郡神社がある。

式内社「古郡神社」は平安時代の嘉祥4年(851年)正月には正六位上、貞観元年(859年)正月26日には従五位下に進んだ。

幕末の嘉永4年(1851年)、足守藩の木下利成の援助により、古郡神社は当社から離れる形で現在地に再興された。

当社は、幕末の安政3年(1856年)、本殿を再建した。昭和11年(1936年)、本殿以外を改築した。

氏子地域は市内久米、北溝手字、植木の一部。例祭は10月19・20日が秋季例大祭。5月13日に春季例祭が、7月30日に夏越大祓がある。

【ご利益】
健康長寿、身体壮健、厄災除け、開運招福
御崎神社 岡山県総社市久米
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