宇志比古・宇志比売神社（うしひこ・うしひめじんじゃ）は、徳島県鳴門市大麻町板東牛ノ宮東にある神社。宇志比古神社とも。県道12号線の撫養街道と県道41号線の交差点付近。御朱印の有無は不明。

『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 板野郡「宇志比古神社」に比定される式内社（小社）の論社。大麻比古神社の境外摂社である。

創祀年代は不詳。地名の「牛ノ宮」は当社名が由来と考えられる。御祭神は大己貴命と少彦名命。ただし、もともとは宇志比古命・宇志比売命のはず。

『阿府志』や『阿波國式社略考』で当社を式内社に比定している。『阿波國式社略考』では下記のように記す。

寛政九年ノ頃思ヒシハ、天忍日命ナラムカト考證ニモ書イレタリ。今案、天忍人命ナラム歟。此神ハ淡路國三原郡掃守村ニモ祭レリ。ウシヒコ オシヒト、音近シ

「ウシヒコ」と「オシヒト/オシヒコ」の音が近いということのようだ。

天忍日命であれば大伴氏の祖。ただ、男女神であるはずなので、おそらく、天忍日女命と天忍人命ということだろうか。

ただし、高忍日賣大神が顕現して遣わした神は、天忍日女命と天忍人命と天忍男命で、天忍日女命、天忍人命と天忍男命という二つのグループに分かれる。

高忍日賣大神は、愛媛県伊予郡松前町徳丸に鎮座する高忍日賣神社の御祭神である。

当社の例祭は11月2日。なお、式内社「宇志比古神社」の論社は他に、大谷に式内同名神社がある。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、病気平癒

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