長曾我部元親の阿波侵攻で焼失、氏子離散で同名神社多数
竹神社 徳島県三好市池田町松尾大申246
[住所]徳島県三好市池田町松尾大申246
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竹神社(たけじんじゃ)は、徳島県三好市池田町松尾大申にある神社。祖谷口駅あたりから国道32号線から県道32号線に進む。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 美馬郡「建神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

創祀年代は不詳。安土桃山時代の天正10年(1582年)、長曾我部元親の阿波侵攻の際、兵火に罹り、社殿を焼失した。

これをきっかけに、氏子が離散し、町内に分散したため、町内にはいくつかの同名神社が存在する。

江戸時代中期の宝永5年(1708年)、社殿が再建された。式内論社と考える場合、社名の「竹」は、「建」が変化したものとする。

江戸時代には「竹社大明神」と呼ばれたが、明治3年(1870年)、現社号に改称した。例祭は10月23日だという。

御祭神は猿田彦命。一説には、日本武尊の後裔である建部公とも。そうであれば、日本武尊の子に、建部の君の祖である稲依別王がいる。

稲依別王はそのまま、滋賀県大津市の建部大社が有名だが、四国では香川県東かがわ市の白鳥神社でも祀られている。

大申の地名は、大神を祀る地の意。神の字を用いることが恐れ多いとして、大神から「ネ」を除いて、大申となったという。

なお、式内社「建神社」の論社は他に、美馬市脇町美馬郡つるぎ町に式内同名神社があり、三好市三野町清水の八幡神社がある。

【ご利益】
厄災除け、交通安全、一族・子孫繁栄
竹神社 徳島県三好市池田町松尾大申
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