「流れ宮」とも呼ばれた「サイノキさん」、鴨神社が合祀、現在は小祠
田寸神社 徳島県三好郡東みよし町加茂字山根
[住所]徳島県三好郡東みよし町加茂字山根
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田寸神社(たきじんじゃ)は、徳島県三好郡東みよし町加茂字山根にある神社。阿波加茂駅の南東1キロほどに鎮座する、現在は小祠。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 美馬郡「田寸神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

創祀年代は不詳。伝承によると、もとは川上の瀧、現在の奥成に鎮座していたが、加茂川の洪水により、現社地へ流されて遷座したという。

そのため「流れ宮」とも呼ばれた。御祭神は、田寸津彦神・田寸津姫神。田寸津彦神は『出雲国風土記』に記載される阿遅須枳高日子根の子。

田寸津姫神は、阿遅須枳高日子根の母である多紀理毘売命とは姉妹の関係になる。後述の鴨神社を連想させる。

また一説に、「田寸」の社名は「田村」の略字で、讃岐田村神社の御分霊を祀っているとも。

そうであれば、「たき」とは読めない。ただし、読みには異説もあり、「たわ」「たね」などとも。

さらに、『式内社調査報告』によれば、当社は「サイノキさん」とも呼ばれているようで、御祭神は塞の神、つまり猿田彦命ではないかと指摘される。

当地はその名称の「加茂」でも分かるように、京都・賀茂別雷神社の社領であり、「福田の庄」とも呼ばれた。

その中核が鴨神社だったと思われ、もとより、当社は鴨神社とは縁が深いと考えられている。明治44年(1911年)、横田神社とともに鴨神社に合祀された。

しかし、氏子の間に災厄が続いたため、大正12年(1923年)、現社地に再び小祠を建て、祀られた。再建は横田神社の翌年となる。

例祭は11月17日とされている。

なお、式内社「田寸神社」の論社は他に、中庄の金丸八幡神社、美馬市脇町の西照神社、三好市井川町の武大神社がある。

【ご利益】
厄災除け、安産、地域安全
田寸神社 徳島県三好郡東みよし町加茂山根
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