もとは小松城中葭島に鎮座、前田利常ゆかりの五穀寺、見事な社殿
[住所]石川県小松市大川町2-120
[電話]0761-24-0292

葭島神社(よしじまじんじゃ)は、石川県小松市大川町にある神社。近代社格では郷社。日本海に注ぐ梯川を挟み、小松天満宮とほぼ向かいの位置に鎮座する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。前田利常が小松城に入る以前より、小松城中葭島に鎮座していたと伝わる。

江戸時代後期の寛永19年(1641年)9月3日、利常が多田権内奉行に命じて現社地に屋舗・社堂・護摩堂を建立、また宝物・什器を拝領した。

その際は五穀寺と称したともいう。正保元年(1645年)8月18日、小松城の守護神である稲荷大明神が遷座した。

以来、藩主により別格の大社格に取り扱われ、城内士族を氏子として、毎年正月に国家安泰、五穀豊穣、商工業繁昌御祈祷を行った。

利常との縁が極めて深いため、当社では古くより公の御霊を奉斎した。当社の御祭神は、利常の他、倉稲魂神・大田神・大宮女神火結神・宇加神・八坂之神

明治14年(1881年)5月2日、郷社に列し、明治39年(1906年)12月29日には神饌幣帛料供進社に指定された。昭和42年(1967年)5月21日、幣殿と社務所を改築。

氏子区域は市内のあけぼの町・泉町・糸町・大川町・川辺町・古城町・白松町・殿町1丁目・問屋町・丸の内中島。

欄間や各所の彫刻が見事な本殿は江戸時代後半の建造と推定され、現在は県の文化財に指定されている。風化を防ぐため、まるごと新しい本殿の中に納まっている。

拝殿は、一説によると名工・山上善右衛門一門の建造とも。天井の一部には小松城書院で使用されていたという、花々が美しく描かれている格天井が使用されている。

他にも、江戸時代後期の文化文政期頃の絵「鬼退治の図」や、忠臣蔵四十七士の奉額絵馬、明治35年(1902年)建立の句会の記念碑などがある。

なお、当社は能美市小杉町の白幡神社、市内の野田町・八幡・長田町・千代町・漆町・園町の八幡神社、平面町の三輪神社、白江町の稲荷神社、滝浪神社、諏訪神社、少彦神社、能美町・金屋町・花坂町・一針町の白山神社を兼務している。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、火防、地域安全
葭島神社 石川県小松市大川町
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