境内に滝浪の瀑、木曾義仲寄進の神鏡、天正期廃社、江戸後期再興
夛伎奈弥八幡神社(多伎奈彌八幡神社) 石川県白山市長竹町1
[住所]石川県白山市長竹町1
[電話]076-277-0218 - 上安田八幡神社

夛伎奈弥八幡神社(たきなみはちまんじんじゃ)は、石川県白山市長竹町にある神社。多伎奈彌八幡神社(たきなやはちまんじんじゃ)とも。御朱印の有無は不明。

JR北陸本線の松任駅の東2キロほど。国道157号の山側環状線と県道190号の交差点、長竹東の近く、次の長竹の信号を南下する。

『延喜式神名帳』にある「多伎奈弥神社(加賀国・能美郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。現在は上安田八幡神社の兼務社である。

創祀年代は不詳。往古、社地に滝があり、これを滝浪の瀑と称したのが社号となったものだという。当初は長滝八幡神社と称した。

一方で、法乗院の僧が、滝浪神社の御分霊を祀ったものであるとする説もある。滝浪神社は小松市能美市にあり、それぞれ式内論社。

当社の神鏡は平安時代末期、木曽義仲が寄進したものと伝わる。しかし、安土桃山時代の天正10年(1582年)、兵火に罹り廃社となった。

江戸時代後期の文政年間(1818年-1831年)になって再興。長竹八幡神社とも称していたが、明治12年(1879年)に現社号に改称した。

御祭神は、応神天皇天満大神。明治43年(1909年)3月31日、神饌幣帛料供進社に指定された。

【ご利益】
厄災除け、安産、学業・受験合格
夛伎奈弥八幡神社(多伎奈彌八幡神社) 石川県白山市長竹町
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