前田利常の篤い崇敬、近代以降に二度遷座、笠縫神社を合祀
滝浪神社 石川県小松市大野町いきつき5-7・6-3
[住所]石川県小松市大野町いきつき5-7・6-3
[電話]0761-24-0292 - 葭島神社

滝浪神社(たきなみじんじゃ、瀧浪神社)は、石川県小松市大野町いきつきにある神社。JR北陸本線の小松駅の南東5キロほど。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「多伎奈弥神社(加賀国・能美郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。現在は葭島神社の兼務社である。

創祀年代は不詳。滝宮とも称し、『日本紀略』によれば、平安時代の延喜11年(911年)には従四位下を授けられた。

江戸時代前期の寛永年間(1624年-1645年)、前田利常が小松城に入ると、当社を厚く崇するようになり、祀堂を建立したという。

御祭神は多幾里比咩命。もとは橋爪谷に鎮座したが、明治37年(1904年)に農地整備の区画で、現社地の裏山に遷座した。

明治39年(1906年)12月29日、神饌幣帛料供進社に指定され、明治41年(1908年)3月13日には橋爪谷6番地の笠縫神社(天照皇大神)を合祀した。

昭和17年(1942年)11月28日、山上が参拝に不便なため、現社地に遷座し、本殿・幣殿・拝殿を改築した。氏子区域は、小松市大野町。

『式内社調査報告』には、境内社の記述がなく、「旗木小屋五坪」とあるが、境内社のように見える一宇の建築物がある。

なお、式内社「多伎奈弥神社」の論社は他に、能美市長滝町の瀧浪神社(滝浪神社)、白山市長竹町の夛伎奈弥八幡神社(多伎奈彌八幡神社)がある。

【ご利益】
安産、交通安全、開運招福
滝浪神社 石川県小松市大野町いきつき
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