草枕、素盞嗚尊が八岐大蛇の頭を斬った、酔いつぶれた地とも
八口神社 島根県雲南市加茂町神原98
[住所]島根県雲南市加茂町神原98
[電話]0854-49-6410 - 御代神社

八口神社(やぐちじんじゃ)は、島根県雲南市加茂町神原にある神社。矢口神社とも。御朱印の有無は不明。

『出雲国風土記』にある「矢口社」、『延喜式神名帳』にある「八口神社(出雲国・大原郡)」に比定される式内社(小社)。

創祀年代は不詳。素盞嗚尊八岐大蛇を退治した時、大蛇は狂乱の末、その頭は下神原の草枕に、その尾は三代の地に斬り留められたと伝えられる。

当地は、その「下神原の草枕」に該当する。ただ、当社には、素盞嗚尊が八岐大蛇の八つの頭を斬ったために「八口大明神」といわれるようになったと伝わっている。

また、大蛇が酒を飲まされて酔いつぶれ、草を枕にうめいていた地で、そこを素盞嗚尊が矢で射たことから、「矢」の字を用いて矢口神社といわれたともされている。

ちなみに、「尾は三代の地に斬り留められた」場所は、三代の御代神社の旧地になる。

江戸時代前期の元禄5年(1692年)、江戸時代中期の宝永7年(1710年)2月、享保10年(1725年)9月9日に社殿が造営された記録が残る。その際は、八口大明神社と称していた。

赤川は、幕末の安政年間 (1855年-1860年)まで草枕山の東南方を迂回して斐伊川に注いでいたが、度重なる水難のため、山を真っ二つに切り開き、流れを変えた。

当社の御祭神は素盞嗚命。例祭は10月9日で例大祭。境内社に、横山神社・金比羅神社がある。

なお、当社は株式会社吉田ふるさと村が企画する「やまたのおろち伝承地巡行」の第四番である。その際は希望者に御朱印が授与される場合がある。

木次町にも当社と同名の神社があり、素盞嗚命が八岐大蛇に酒を飲ませるために用意させた印瀬の壷神が祀られていることで知られるが、当社とは別の神社である。

【ご利益】
厄災除け、事業成功、産業振興
八口神社 島根県雲南市加茂町神原
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