平安末期以降に存在した武士の判乃氏の館の鬼門守護とも
出世稲荷神社 埼玉県飯能市山手町10
[住所]埼玉県飯能市山手町10
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出世稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ)は、埼玉県飯能市山手町にある神社。飯能市立飯能第一小学校の南側にある。御朱印の有無は不明。

創建年代は不明。平安時代末期、当地には武士の判乃氏の館があったという。判乃氏館とも呼ばれ、正親町大納言判乃基兼の居館と伝わる。

判乃氏は武蔵七党の丹党の一族で、高麗五郎の四男が基兼になる。基兼の長兄は『吾妻鑑』に「高麗(加治)の太郎」、次兄は「加治の小次郎」として登場する。

地名も、この判乃から、後の戦国時代ごろに半能となり、江戸時代初期には飯能となったとの説もある。

当社はその判乃氏館の鬼門を守る役割を担ったとも。また、付近にはかつて大泉寺という寺院があった。館の裏鬼門の方角には観音寺がある。

当社の御祭神は宇迦之御魂神(出世稲荷大明神)。昭和59年(1984年)に再建されたという。現在は朱色の二つの鳥居と、小さな社殿があるのみ。向かい狐の絵馬があるという。

【ご利益】
出世開運、一族・子孫繁栄、方除け
出世稲荷神社 埼玉県飯能市山手町
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