須賀川の氾濫鎮めに出雲を勧請、八ッ頭だんつく獅子舞とおまんと
[住所]愛知県知多郡東浦町大字藤江字須賀66
[電話]0562-83-3016 - 伊久智神社

藤江神社(ふじえじんじゃ)は、愛知県知多郡東浦町藤江にある神社。現在は伊久智神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。社伝には「出雲國より勤請せりと稱す鎮座」と伝わる。すぐ隣に須賀川が流れており、現在も字名は須賀。

この須賀川が古来よりよく氾濫したため、当地の人々が出雲より建速須佐之男命を勧請、奉斎したという。

昔、今の大府市藤井地区の辺りまで海だった頃、次第に海が引き、漁師が生活できなくなって、別の土地を探すことになった。

そこで、入り江が藤井にそっくりな素晴らしい土地が見つかり、新たな生活の拠点となった。藤井の「藤」と素晴らしい入り江の「江」で藤江になったという。

この時の移住で、祭りも伝達され、その祭りが「八ッ頭」と呼ばれていたため、当社の有名なだんつくの別名として、今も「八ッ頭」が残る。

戦国時代の大永3年(1523年)、社殿を再建したという棟札が残る。御祭神は、建速須佐之男命・大国主命櫛名田姫命。相殿に応神天皇大山祇神を祀る。

また、近代になり、本殿に、白峰社(崇徳天皇)、津島社(建速須佐男命)、愛宕社(迦具土命)、稲荷社(稲倉魂命)が合祀されている。以上9柱を総称して藤江大神という。

境内社に、天満社がある。やはり区内の社宮司社(道祖神)・愛宕社・天満社(菅原道真公)・秋葉社・八幡社・山祇社・神明社(天照大神)が合祀されている。

例祭は10月第2日曜日でおまんと祭り。東浦町おまんと祭りの一つだが、当社の場合、だんつくの舞楽の奉納で知られる。

だんつくの語源は不詳。八ッ頭舞、あるいは八ッ頭の舞楽は例祭の時のみ奉納され、県の無形民俗文化財に指定されている。

伝承では、江戸時代前期の寛文8年(1668年)から始まったとも。旧獅子頭裏に江戸時代中期の享保7年(1722年)の紀年があり、確実にこの年より前には行われていた。

この舞楽はヤマトの大蛇の場面を舞っており、建速須佐之男命と親獅子(2頭)、子獅子(6頭)が登場する。

古来この神事を奉納するとどんな旱天にも雨が降ったといい、豊穣と雨乞い祈願の獅子舞とも。また、獅子の後頭部に垂れている麻の毛は、蝮よけのまじないになるという。

だんつく古面(3面)と龍頭の面(2面)が伝わり、いずれも町の有形文化財に指定されている。

この例祭の他、元旦祭、提灯祭、輪くぐり(夏越祭)、八幡祭などで神楽が奉納される。近隣の伊久智神社に伝わる伏見流をもとに、藤江流として確立したもの。

【ご利益】
祈雨・天候、五穀豊穣、厄災除け、無病息災、身体壮健
藤江神社 愛知県知多郡東浦町
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