江戸前期に現在地に遷座した茗荷畑の神明宮、東京では広い境内
[住所]東京都新宿区早稲田鶴巻町530
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天祖神社(てんそじんじゃ)は、東京都新宿区早稲田鶴巻町にある神社。近代社格では無格社。鶴巻町天祖神社とも。現在は赤城神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。江戸時代前期の天和2年(1682年)、今の榎町から現在地に遷座したと伝えられている。

当時はこの地一面、茗荷畑だったため、茗荷畑の神明宮と呼ばれ、住民から崇敬されていた。江戸時代には神明宮、神明神社と称した。

古くから早稲田村の鎮守として尊崇されていた。明治時代になり、現社号に改められ、無格社として赤城神社の付属社となった。

旧社殿は、神門が東に面し、瓦葺四趾、前柱各六角柱、欄間に二見が浦の景色を金彫され、柱の両側に左甚五郎の作とされた雌雄の鶏の彫刻があった。

昭和20年(1945年)5月25日、その社殿などを戦災で焼失。戦後になり、昭和27年(1952年)、宗教法人化した。

昭和41年(1966年)、崇敬者などの奉仕により、本殿を再建、その後、社務所、拝殿、手水舎など次々に復興し、現在に至っている。

御祭神は天照皇大神。例祭は9月16日。本社である赤城神社の例祭は9月19日、現在はそれに近い休日に行われているため、それに先立って当社例祭が行われる形か。

境内には、道祖神のような石像、力石のような石、夫婦岩のような巨石がある。巨石の手水舎も立派。南国系の顔立ちをした狛犬がある。

東京の小さな神社の割に、境内は狭くなく、むしろ広い。樹木が多くないので見通しもよい。夏休みはラジオ体操の集合場所になっている。

【ご利益】
開運招福、地域安全
天祖神社 東京都新宿区早稲田鶴巻町
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