勧請は実に和銅年間とも、江戸の中心地、旧薬問屋密集地の小社
[住所]東京都中央区日本橋本町4-5-13
[電話]-

福田稲荷神社(ふくだいなりじんじゃ)は、東京都中央区日本橋本町にある神社。御朱印の有無は不明。

場所は、中央区と千代田区のちょうど境目。反対側は千代田区神田美倉町で、昭和通りの近くに鎮座する。社殿の扉は閉じられ、外からは覗けない。

道路に面して鳥居と拝殿がある。鳥居の上部が社殿と繋がっている。稲荷特有の狛狐はない。鳥居の右手に赤い箱状のものがある。ポストにも見えるが、賽銭箱だろうか。

昔、現在の神田明神のお山から南へなだらかな山裾が続き、そのすぐ向こうは海だった。その山裾一円を武蔵国南豊島郡福田村と呼んでいた。

福田村は神田山をきり崩して平らな土地を作り、稲作が行われていたという。福田町、豊島町が当時の名残りだという。

和銅2年(709年)、京都稲荷山に伏見稲荷大明神が勧請され、それからわずか2年後、和銅4年(711年)、伏見より分社して福田村に鎮座したのが当社の起源。

当時、福田村付近の人々は五穀豊穣の守護神として崇敬し、この社を中心にして日夜平和な生活が続いた、と考えられている。

両社稲荷神社の由緒によれば、江戸時代初期には両社稲荷神社とともに大いに崇敬されたという。

当地は特に薬問屋が多く軒を連ねたといい、その名残として、現在は製薬会社の本社・支社が集まった地域になっている。

現在に残る地名の「本町」も、徳川家康が江戸入府後に初めに造らせた「大本の町」という意味で、当時から江戸の中心地だった。

ちなみに千代田区側には神田西福田町という町名が今も残っているが、これは当社にちなむもの。御祭神は宇迦之御魂大神

【ご利益】
商売繁盛、病気平癒
福田稲荷神社 東京都中央区日本橋本町
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